人がひとり。
これは女。

今日は(いつもらしい)
生きるもの全てと平等に孤独と困難を抱えていた。

女は自分は無価値だと思っている。
性別の異なる人々。
これは男。

男達は口々に言う
大切な存在だ。
癒される。
女の持つ孤独、困難を理解出来ると。
女の存在が必要だと。

女は自分が無価値だと
信じてうたがわなかった。
必要とされることに喜びを見い出し、自分の輪郭を確かめたくて。

孤独には側にいるよと。
抱き締めて『大丈夫』と
母親のように心を砕く。

『大切』『必要』『癒し』
この言葉の意味を女は理解出来ていたのだろうか。
この言葉達を使う男達。
暫し羽根をやすめ、少し満足気に前を見る。

然し、女は依然として、孤独と困難を抱えていた。何も変わらない。

女は前にも増して疲れ、
孤独と困難の中で崩れそうになっていること。

男達はきずかない。
女は疲れた自分を見て、
『無価値で愚かなのだ』と修正する。

必要とされればまた、母親のように、無限ではない優しさを使う。

傍らで崩壊していく自分を意識しながら。



女は新しい言葉を自分のために使った。

悲しい。と