こんばんは！
左から昂平、ニキータ、コースチャ！
風を切れ！そして左手を下げろ！笑
この瞬間が一番辛い部分…僕はどこでしょう！
このパートまで来ると何故か回復してくる
Yes Sir!!!! 現代最高のスパルタクス
いつみても兎に角カッコいい！世界的スーパースターは伊達じゃない！圧倒的破壊力！存在感！
この辺りはもうハイです
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いつも皆さんの心配や応援に感謝しています
ふと振り返ればなかなか気合の入ったここまでのバレエ人生でしたが（笑）皆さんの支えがあってこそ今もこうしてやる事が出来ているんだなぁ…
ブラガダリュー ヴァム！
（感謝しています！）
今宵はスパルタクスについて書いて行きます！
1週間前にグリゴローヴィチ版スパルタクスで夢の！
「3人の羊飼い」
デビュー！！
ボリショイ劇場の映像ではスパルタクスを
カルロス・アコスタ
そして3人の羊飼いは現プリンシパルのラパーチンや若きイワン・ワシリーエフが踊っています！！
グリゴローヴィチ版ではスパルタクスと敵将クラッススに次ぐ役です！！（このバレエは主役以外全員ソリストみたいなものですけどね…踊る量的に）
マトヴィエンコから次回公演で3人の羊飼い（トロイカ）を踊るように言われていたので、
10日ほど前からリハーサルを入れて欲しいと何度も、何度も伝えましたが
時間がない。昂平は大丈夫。
というお決まりの理由でして貰えず。
しかし嘆くべきではないと思うようになって来ました。
なぜなら確かに直近の公演は
新版 スパルタクス
チッポリーノ
白鳥の湖
シンデレラ
くるみ割り人形
バヤデルカ
とまさに息つく暇もないスケジュールで、リハの殆どが、人がいるかどうかの確認と順番の確認をして1回踊る程度で時間が来てしまう。そして毎晩違う公演がある。
そんな中で時間を割いて教えてもらう事は難しいのは理解できました。
そして何より自分は
年齢的にもキャリア的にも時間をかけて育てられるダンサーではなく、即戦力としてのダンサーという位置付け
である事が大きい気がします。
学校出身の若く素質溢れるダンサーやまだ経験の少ないダンサーはやはり、それなりに時間を作ってリハーサルをして舞台に上がっています。
それには勿論、期待値や年齢も関係あると思いますが自分が最近感じるのは、
自分の100%を求められるのがロシア
自分の120%の追求を求めるのが日本
という感覚です。
絶対評価と相対評価…というべきか？
言葉で表現するのはとても難しい！！
どっちが良いとか悪いとかではないです。
そしてという傾向にあるというだけでみんながみんなというわけでもないです。
例をあげていうと、自分や自分に似たようなタイプのダンサーが
リハがない。リハをしてくれたら前から見たときの足のラインやポジションを注意してもらって、改善して踊る事ができるのに…
と漏らす。
しかしフロントサイドは
大丈夫だ！君らは既に素晴らしい！いつも通りやってくれれば良いんだ！
つまり自分たちに求められているのは自分達のカラーを出す事であって長所を活かした踊りをして欲しいんだろう。
勿論弱点の克服も出来る限りやる。
それに比べて若く伸び代がたっぷりあるダンサーはそれなりにリハをして伸ばして舞台に上げる。
磨けばどこまででも光りそうなダンサーがロシアにはゴロゴロいますからね！！
しかーし！裏を返せば期待値が低く、今の能力以上のものはそうそう出ないだろうと思われているのかな…
と感じる部分もあるのでそこはジャパニーズ何クソ根性で逆に期待を裏切れる様に頑張る！
という戦いの連続なわけです！
とは言っても己に勝つのは難しく、忙しいという事を言い訳になかなか自分のスキルアップに時間をかける事が出来ず、身体を休めたり友達と食事したりと…
正直最近はノーマルに過ごしてしまった…
ここらでギアを入れます！！！！
日本だと誰しもが自分の120%を求められるだろうし、リハーサルをする時間もたっぷりあると思うので個々のスキルアップに繋がるんだろうなぁ。
ロシアのバレエ学校では厳しーい相対評価がされている様なので自分の限界を引き上げる作業は若いうちに死ぬほどやって来たことと思いますが…
（バレエ学校は相対評価と絶対評価をうまく組み合わせる事がキーだと思う）
どこの世界でも恐らく日本人の技術は評価されていると思いますがこういう部分の影響もあるでしょうね
日本人の良いところ！
常に1ミリでも先へ。
という向上心がある人が多い！
勿論、今自分に与えられている環境は素晴らしく、何回のリハーサルよりも1回の本番の方が学ぶものは多いですからどんどんと進化していかなければなりません
毎晩のようにテレビや本で見て来た作品や人々と共に、夢にまで見た役を踊ることのできる事。
そして踊りに集中できる事。
そこに負けん気と諦めない心を持ってまだまだ頑張ります！！
もう年齢的には若くないけどまだまだ精進あるのみ！！！
何回か自習を重ねて本番2日前のオフの日にも自習に行きました。
するとスタジオにマトヴィエンコも自習に来てました！
休日の自習に良く来る芸術監督マトヴィエンコ…素晴らしい！！
しかも邪魔にならない様に別のスタジオでウォームアップしていたらわざわざ誘ってくれてレッスンをしてくれました
元々ミハイロフスキー劇場のソリストで今シーズンから移籍してきたアレックス（190cm笑）と3人でレッスンする休日。
良い時間でした
迎えた前日はやっとリハーサル。
細かい振り付けやニュアンスなど30分で急速に詰め込んでクタクタ…
実はこのトロイカの踊り。
踊った人誰しもが
最悪
と言うほどしんどい踊り
実際リハでは場所を見たり止めたりしながら踊りましたがそれでも震えるほどのキツさ…
当日の朝はステージでオーケストラリハーサルがあったので通し稽古。
この時点で死にそうでした笑
1幕でも既にかなりハードに踊っていてそこからのトロイカは…
本番はあっという間に来てしまい、例によって衣装を探したり出る位置やはける位置を確認することに追われてドタバタ。
踊りは終盤完全にガス欠になってしまい、少々悔いの残るデビューに
その後も2幕、3幕と出番は沢山あるので公演後に入念なストレッチとマッサージを施して2日目へ。
2日目は初日の反省を生かして少しペース配分を考えて踊る事に。
バレエの場合、その役を踊れば踊り込むほど体力的には楽になるものです。
単純にスタミナがつくということ以上に、
振り付けが身体に入ってきて無駄な力を使わずに踊れるようになる。
ことと
抜きどころが分かる。
事が大きな要因だと思います。
僕の場合は全編全力でお送りしすぎて時として
煩い
安っぽい
踊りになる傾向が以前はあったのですが、幸い、トロイカはそこを意識せずとも上手く呼吸して効率的な見せ方を考えないと、今の経験値では踊りきれないことは初日で分かっていました
そこを意識しながらしかし、前日よりも余裕ができて楽しんで踊った結果…
やはり終盤感じたことのない疲労感に襲われました！！笑
しかし初日と違ってそれを力に変えて踊りきる事が出来ました！
初日の後はアンドレイから細かな注意を貰いましたが、2日目は注意もなく、マトヴィエンコも満足気だったのでまぁ今回のところは良しとします！
共に踊ったのはノヴォシビルスク劇場きっての化け物ダンサー
ニキータ・クシェノフォントフ！
と
足がどこまでも長くバレエがとっても綺麗なソリストの
コースチャ・アレクセンツェフ！
「よし！呼吸な！呼吸！つらいぞ！いくぞ！いくぞ！！！幸運を！！！！！」
ロシアではあまり無いですがこのトロイカの前は3人で神妙な面持ちで励ましあって始まりました
評判に違わぬハードさは勿論、体力的に
福田昂平史上最も辛いレパートリーとなりました！
動画もありますが編集が出来ていないので写真でどうぞ！
2日目の2幕幕開き。
ここからもう1踊り！
Yes Sir!!!! 現代最高のスパルタクス
「イワン・ワシリーエフ」
と…こんな具合で駆け抜けたスパルタクス。
公演後は伝統的に乾杯があるので軽く楽屋で乾杯をして、隣のワシリーエフのいる楽屋にも行って乾杯をして（夢かな…）軽く飲んで、その後は楽屋に戻り小1時間、イリヤという先輩ソリストダンサーと飲みました((o(´∀｀)o))
何言ってるか分からない事も多かったけど彼はいつもフェアに接してくれる。とても気が強いけど。だから自分も言葉が通じなくても怖じけ付かずコミュニケーションとろうとまたまた、思った次第でございます！
この翌日には眠りの森の美女があり、海賊を昼夜公演して、チッポリーノもやりきりました！
明日はドン・キホーテ
どこで踊ろうと自分の力を出して頑張ります！
長くなりました…
本当は1年目にスパルタクスにデビューした話もひっかけて書きたかったのに…！！
また書きます笑
こんな長い文章をいつも読んでくれてありがとうございます
明日は寒いようですね。
風邪など引かぬよう気をつけてくださいね！！
パカパカー
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