喧嘩が終わり、ブヒーは帰る。アルカイダも帰っていた。
「タマナシ、ほらよ」
「玉はまだついているよ」
「もう使えないだろ? 感謝しろ。お前は性欲にまみれていた」
「死にてぇか?」
「死ぬにははやいさ。ほらよ」
アルカイダから物を渡された。
「なんだよ、この本」
「お前の欲しがっていた本だ」
「もう必要ないだろ、そんなことも分からねぇか?」
「その本を開くと分かることもある。怪我や病気も治る本。もっと言うと、不思議な術も分かる本」
「うっそ!」
「嘘言ってどうする。まずは読んでみろ」
ブヒーは慌て本を開く。
「これは…」
「俺もまだ開いていないんだ。ただ、使った人は全員不思議な術を体得している」
「…おい、お前、この本見てみろ」
「なんだよ? 疑うのか?」
「いいから見てみろ」
アルカイダは本を見た。
「これって…」
書かれている文字は訳のわからない文字だった。
「外国の本だったからか…」
アルカイダは呟く。
2人はその日遅くまで喧嘩した。
カラスが鳴いた。かぁ、かぁ、と。