あれこれで通ずる日系夫婦でも子の教育には千語を交わす(アメリカ 大竹博・馬場あき子選 第六首)


のっぺりな一日の午後につきささる孫の「ただいま」そこだけ日本語(アメリカ  ソーラー泰子・馬場あき子選 第ハ首)


実は、大竹博さんは、和子叔母の親しくしていた大竹幾久子さんのお連れ合い。

もう、子どもさんの教育に話し合いを重ねた時は過ぎておられるだろう。が、ご自分たちに限らず、外国で暮らす日系人のご夫婦は子どもの教育には、日本に在住している人以上に、しっかり考え話し合っていると、この歌からうかがえる。

今再放送中の朝ドラさくらでも、日系1世たちは、何もかも失った戦後、子どもの教育への関心が強くなったと語っている。勉強したこと、脳みその中に貯えたものは、誰からも奪われない、という実感からだ。


日本では、どうだろうか。進路は本人にまかせております、という保護者が割と多かった。よくわからないから、学校にまかせておく、と、思考停止の保護者もいた。

ネットアクセスが容易になった現在は、情報を得る機会が沢山あるので、親子で詳しく調べることは可能だ。

本人にまかせています、と安心して言うには、将来を見据えた、幼い頃からの日頃の躾や会話が大事だろう。

夫婦の間でしっかり検討しなければ出来ないことだろう。