7月の話ですが、今年のフジロックはクラフトワークがトリでしたね。
野外でビール片手にクラフトワーク・・・いいな〜。見れた人は羨ましいですね。
けど、おじいさまたち、あの暑そうなスーツで日本の夏大丈夫だろうか?と思ったら、意外に大丈夫でしたね。
電子音楽にはほとんど関心が無いどんですが、クラフトワークは好きなんですよ。
知ったきっかけは、四半世紀前にダイエット目的でダンス教室に行っていたことがありまして・・・その流れで見た映画「ブレイクダンス」で、レジェンドダンサーのブガルー・シュリンプが「ツールドフランス」をバックに見事なアニメーションダンスを披露する名シーンがあるのですよ。ダンス教室でもオールドスクールのエレクトロ(エジプシャン・ラヴァーやアフリカ・バンバータ、トワイライト22など)とともにツールドフランスもよくかかっていて、凄く気に入りました。
元祖ヒップホップのアフリカ・バンバータはクラフトワークから多大な影響を受け、ヨーロッパ特急をサンプリングしてオールドスクールヒップホップの代表曲「プラネットロック」を完成させています。
アメリカのストリートカルチャーの礎が、スーツ姿で無表情・無機質のドイツ人が作った音楽、というのが面白いですよね。
話がさらに脱線しますが、これは前述の映画「ブレイクダンス」の例のシーンです。
こちらでブガルー・シュリンプはムーンウォーク的な技をやっていますが、これは正確にはバックスライドやフローティングと言います。ムーンウォークは、彼や彼の仲間がこの技をマイケル・ジャクソンに教えて、マイケルが肩や胸の動きなどを加えて独自のムーブメントとして完成させたとされています。このブガルー・シュリンプはまた、前述の映画の共演者ポッピン・タコと共にマイケルの映像作品にも出演しています(キャプテンEOなど)。
さて話を戻しまして、クラフトワークのライブは今まで2回行ったことがあります。最初は2003年で渋谷Axeだったかな、スタンディングでしたね。あれ、もう20年以上も前なのか!
次は2019年のオーチャードホール。こちらは終始着席。こちらも年をとったので座って見れて良かったです。この日は演奏や映像がズレまくって、マシーンのような彼らに人間っぽいところが見えて面白かったです。
この時は、ツマも一緒に行ったのですよ。
チケット取る時に念のため「行く?」って聞いたら、行くと言うんで・・・えっ行くの?と思いましたね。だって全然興味無さそうでしたし、チケット取れても予習もして無さそうだったし、ライヴ後どうだったか聞いたら「ホウシャノウコワイヨ〜」とか・・・。また、少し前に「家で音楽を聴きたい」と言うので「クラフトワーク聴いたら?」と言うと、具合が悪くなりそうで嫌だ、とか言い出す始末。未だに何故行ったのか分かりません(誘ったら何でも行く訳では無く、キングクリムゾンとイエスは断られました)。
ツマは、電卓やツールドフランスのような明るいアップテンポの曲より、放射能や人間解体といった暗〜い曲のイメージが強く印象に残っているようです。ましーんましーんましーーーん・・・