気付けば3年目の春

2か月もあった春休みも終わり、気が付けば新年度に突入していた。

 

電車に乗れば真新しいスーツを着た学生と礼服姿の母親が入学式に向かう様子を見ることができる。

 

期待と不安でいっぱいの新入生を横目に見て、自分にもそんな頃があったのだと思い出した。

 

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2年前、私もまだ数回しか来たことのないスーツを着て、ピカピカの革靴を履き家を出た。

(一人暮らしを始めた比喩表現ではない。いまだに実家だ。)

 

私の入学式も母が同席したのだが、電車の中で見た新入生とは違い、母とは現地集合だった。

 

というのも恥ずかしい話だが、慣れないスーツやその他もろもろの準備に想定より時間がかかってしまい、電車に乗り遅れそうになっていたのだ。

 

母も私と同じように準備が遅く、間に合いそうになかった。

 

そこでかろうじて先に準備し終えた私だけ急いで家を飛び出し駅へひた走ったのだ。

 

まだ新品同然の革靴は固く私の足になじんでいなかった。

 

ひどい靴擦れを起こし、足を踏みしめるたびに痛む。

 

それでも駅まで何としても遅刻しまいと走った。走った。

 

結果、開始時間きっかりに大学に到着し、入学式に出席することができた。

 

まぁ大学生のしょっぱなからひどい体たらくである。

 

 

2回生の今頃はいったい何をしていたのか。

 

実のところあまり覚えていない。

 

2回生ともなるとそれほど大きなイベントもないためだ。

 

春らしいことといえば新入生にキャンパスツアーと称して大学構内を連れまわしたり、私が所属している学生団体に勧誘したりしていたような気がする。

 

大学側に色々気に入られているのか、都合のいいコマなのか、ちょっとした手伝いをよく頼まれている。(オープンキャンパスとかね。新入生イベントは3回生の今年も呼ばれている。)

 

私自身、人と関わるのは得意ではないのだが...まぁ頼まれたもんはしゃーない。

やってやりますよ。

 

 

新入生のころは入学式に遅刻しかける自堕落な奴で、人と交流するのも苦手な奴がよくもここまでやってこれたと思うわ。

皆さんもそう思いませんか?思わない?そう。

 

 

 

こんな感じのことを新入生たちを見て思ったわけです。