しばらく放置してしまっていた、フィリピン旅行記。

最後まで書きたいと思います。



涙、涙のシャワーの後、最後の彼女の部屋へ。


このまま帰らなくて良いのなら・・・。

何度、そう思ったでしょうか。

お互い、口には出しませんが、別れの時は近づきます。

絶対、泣かない!

そうは思っても、やっぱり知らない間に涙が溢れます。

彼女の胸にもたれかかりながら、最後の時を過ごしました。


「あ~・・・、帰りたくないな・・・。時間、早いね・・・。」

「そうねぇ、何で時間 早い。アコも いっしょ 帰るぅ・・・。

 アコも いっしょぉ・・・。」


2人とも、知らぬ間に眠っていたようです。

いつも通り目を覚まし、いつも通りの朝を迎えました。

いつも通りのアマイ時間の後、

いつも通りに、コーヒーを飲み、ご飯を食べ。

普段、あまり口を開けないジャスミンが、「バイバイ。」と言ってくれました。


見送りに来ると言っていた、アテベイビーの姿がありません。

時間ギリギリまで、待っていましたが、結局、来ず・・・。


身支度を整え、ナナイと別れの挨拶を。

「必ず、また来ます!」

いつも通りの言葉を残し、バハイを後にしました。


トライシクルに乗り、タクシーの走る大通りへ。

毎朝、ここで商売をしているクヤと熱い握手。

「また、おいで。」そう言ってくれたようです。

言葉は、はっきりと分かりませんでしたが、満面の笑みで返しました。


また、遠くなっちゃうな・・・。

次は、いつ来れるかな・・・。


そんな事を想いながら、タクシーはナイアに向けて走り出しました。




つづく。




ここへ行ったのも、まだ3回だけ。

でも、何故だか、凄く懐かしみのある処です。

のんびりとした時間が流れ、凄く温かく情に厚いファミリーがいる処。

そんな事を考えていたら、ほんと早く行きたくなっちゃいました。

そして、何より、彼女に逢いたい。抱きしめたいです。