『ウィ、シェフ!』 | HOLD YOUR FIRE~似非ギタリストのひとりごと

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京都。



























映画です。












あらためて、


『ウィ、シェフ!』





移民大国フランス。
様々な事情を抱え、危険を冒して単身フランスに辿り着いた未成年の移民たち。
そんな彼らを調理師として育成し、フランスでの安定した暮らしを手に入れさせようと奮闘する実在のシェフ、カトリーヌ・グロージャンをモデルに、フランスが抱える深刻な問題を社会派コメディとして、ルイ=ジュリアン・プティがメガホンを取った。

出演はフランスを代表する女優オドレイ・ラミィ(『シティ・ハンター』のフランスリメイク版に出てた!ウシシ)、
『最強のふたり』など日本でも人気のフランソワ・クリュゼ。
そしてオーディションで選ばれた40人の実際の移民の子供たち。

レストランを開くという夢に向かって突っ走ってきたカティと、自由と平和を求めてフランスに辿り着いた少年たち。

ままならない人生に翻弄されてきた彼らがカティと出会い、エシャロットとナイフを手にした時どんな未来図が広がるのか。

そしてカティ本人にも・・・。









 


一流レストランの副料理長として働くカティ。
夢はいつかオーナーシェフになること。

だけど曲がったことが大嫌いなカティ。
ある日、シェフ(大人気の女性シェフ)と大喧嘩。
カティのレシピを勝手に変えられたことを引き金に大爆発むかつき
その場で店を飛び出してしまいます。

自分のシェフとしての腕前に自信満々のカティ。
すぐに次の働き先などすぐに見つかると思ってたのに、意外や意外全く上手く行かず。 

散々苦労の末、ようやくある郊外の施設を見つけます。


しかしやっとの思いで見つけたその職場はレストランなどではなく、移民の少年たちが暮らす自立支援施設。

施設長の希望は質より量。
どうやら本格的なフレンチは必要ない?

さらにまともな食材も器材すらも無い。

「私は寮母じゃない!」

不満たらたらのカティだけど、やっと見つけた職場。
やるしかない・・・真顔


それにしても、たくさんの料理を作るだけにしても人手が足りない。

カティは施設の少年たちに手伝わせることを思いつきます。

そして施設長のロレンゾの提案もあり、少年たちを調理アシスタントにしようかと思いつきます。


フランス語が苦手な少年たちと、天涯孤独で人付きあいが苦手なカティ。


お互いにぶつかり合いながら、超ド素人のさらに手前からの手ほどきからのスタート😭


そうこうしながらも、少年たちそれぞれのパーソナリティも徐々にわかり始め理解し、

そして徐々にお互いを思う気持ちも生まれ・・・。




予告編見るとだいたい「こんな感じね」と思いますが。

まあだいたいその通りなんだけど。

希望を持って故郷を出てきたのだけど、厳しい現実に苦しむ少年たちと、一匹狼だったカティかどう繋がっていくか。


作品がコンパクトな作りなので、話はトントン拍子に進んでちょっとあっさりし過ぎ感もあるけれど、取り扱うテーマとしては非常に難しい難民問題でもあり・・・(今の日本の状況も頭をよぎったりして)なかなか重い気分にもさせられます。



さてさて徐々に「調理アシスタント」としての自覚も出来つつある少年たち。

ついに寮のみんなやスタッフたちに料理を提供する日がやって来ました。


カティの声掛けに、みんなの元気な返事「ウィ、シェフ!」。

ここが一つのカタルシスニヤリ

これでめでたくおしまい?と思いきや。

ここからもうひと山あります😏



移民の子たちを思っての、カティなりのある作戦。

ちょっとというかかなり強引な解決策?滝汗

これがまさかまさかの展開。


映画のエンディングって、どうしたら満足か。
満足=予定調和、ってとこもあるし難しいですけど。


これは見事にはずされたなと(笑)。

そしてこんなんが、ちょっと違った視点から攻めてくるフランス映画らしさというか、楽しさというか。



重い題材を取り上げながらも、軽やかなコメディタッチが心地よいです。


さっきも言ったけど、エンディングには賛否分かれるところだろうけど、好きですこれ。




MOVIXは、月に何本かはフランス映画を取り上げてくれて、思わぬ発見があって楽しいです。

もちろん「ワチャ〜笑い泣き」な作品に当たることもありますけど。


それもまた楽し。





そんな『ウィ、シェフ!』


ご覧になってみてはいかがでしょうか。






それではこの辺で。

今週もご機嫌よろしゅうに〜🖐