芋虫入りメスカル
日本では芋虫入りテキーラとして呼ばれることのある芋虫入りメスカル。
原材料はテキーラと一緒ですが、厳密にはテキーラではなくメスカルと言います。
ミミズの入っているものは原則的にメスカルであり、メキシコ当局はテキーラに昆虫や幼虫を加えることを禁止していますので、日本でよく言われている「芋虫入りテキーラ」というものは存在しません。
ドンブランコ
に珍しいメスカルのボトルが入荷しました。その名もOro de Oaxaca(オアハカの金)。黄金色したメスカルのボトルの裏には中国輸出用の為か、中国語で「毎日可楽酒」と書いてあります。
直訳すると「毎日楽しくなるお酒」という非常に解りやすいネーミング。が、危険な響きが・・・
メスカルの多くは、マーケティング会社の仕掛けで瓶の中にミミズが入っています。テキーラの原材料となるアガベ(リュウゼツラン)につくゾウムシの幼虫です。赤いミミズ(Gusano Rojo)は蛾の幼虫で、アガベに付くマゲイミミズの一種です。
元々、メスカルにミミズを入れたのはJacobo Lozano Paezという人で、この人は1940年頃にミミズの付いたアガベは他のものと味が違う事を発見したそうです。
ミミズの入ったメスカルのブランドはOro de Oaxaca, Gusano de Oro, Gusano Rojo, Monte Alban, そしてDos Gusanos等があります。今回ドンブランコ に入荷したのはOro de Oaxacaです。日本ではGusano Rojoが流通しています。
ミミズの入っているメスカルはコングサノ(Con Gusano)と表示されています。
メスカルの瓶に入ってるミミズはメキシコでは珍味として重宝され、レストランのメニューでも見ることが出来ます。このミミズは人体に無害であり、食用とされています。
ご興味のある方は是非、呑みに来て下さい。