年末に向けそろそろ店じまいモードの我が現場、全面稼働状態は遅くとも明日の午前まで、それ以降は生産がなく決まった仕事といえば完成品を外部倉庫に横流し出荷するだけというつまらない日々が続く。
今日は感染症による1名強制減の影響をまともに受け、いつもより人が少ない中で量だけは一丁前にあるという実質今年最後の繁忙日であった。
さて、小勢にあっても各人の契約形態は様々で、全員が正社員ではあるが夜勤OKかそうでないか、日勤のみでも夜勤引継ぎアリ(3時間足らずの残業)かナシかでも分かれる。
入社面接の時点でどこまでできるかは聞かれるのだが、かつて業種は違うが夜通し専門でしばらく働いた時、どうにも体のリズムが取れず健康を害してしまったことがあった。
お給金のこと、また人繰りのことまでを考えればすべて受け入れるのがいちばんいいが、過去の苦い経験も踏まえ、また今のような8時5時オンリーの条件でも多くはないが不足はない実入りがあるので、他人から文句を言われようが将来的にもそこは変える気はない。
今日は、先日会社の催しがあった際に30年表彰を受けたベテランさんがパートナーだった。
かつては夜勤にも入っていたようだが年齢を重ねてやめたようで、今は残業込みの日勤という立場である。
日勤者どうし、和気あいあいといけたらいいとは思うが、残念ながらこの方も最近は私に対する当たりが強い。
業務上「出荷」と呼ばれる役割に当人が唯一あたっていたが、客観的にもひとりでまかなえる量ではないことからヘルプをお願いされることは何となく予感はあった。
案の定、朝早くに会社に着いていた私に声がかかったが、助けてもらうクセに「入ってよ」などと命令口調で来られるので特に会話もなく黙々と作業をこなしていった。
結局、けっこうな量の出荷をちょうど按分してやり終えることはできたが、私はその後の在庫カウントと翌日の段取りをそれに加えてやったので、ヘルプに入った方の仕事量が多いという当人と組む時ならではの展開となった。
おまけに、できたことは絶対にほめないで不満だけを言ってくるので、内心ではいい加減にしろという感じであった。
30年いてもこの程度、トイレ休憩はタバコ付きでいつも長く、フォークリフトの燃料交換に手間取るフリをして時間稼ぎなど、誰がどう見てもバレバレのサボりを平気でやってくる。
自分の仕事量を巧みに減らす一方で仕事のスピードもメンバー中最遅のためドライバーさんがイライラしている様子を何度も目にするほどのレベルで口だけは大きなことを言って時には他人を「ハメる」ことすらあるのだから開いた口がふさがらない。
私から見ればこんな感じの30年間など何の意味もなく、表彰状は返上してほしいくらいである。
我が現場で長くいられるのは、こういった、ある意味根性が座りきった人物だからこそということであろう。
現場全般のこととなれば歴の浅い人間が30年選手に勝つことは難しいが、業務を絞ればスピードや正確性など互角に勝負できるかすでに上回っている部分はある。
当人もそこが気になるのか決して私のことはほめることはなく、何か不足があった時だけオニクビ(鬼の首を取ったように)でひたすら腐すだけになっているものと思われる。
私は仕事となれば持てる力は手加減なく出したいと思うし、まして嫌われないためにうまく小出しにするなどという芸当は毛頭できない人間で、何か一つでも他人の気にさわる部分が見えた時に相手が豹変するのを過去何度も見てきた。
それは通算何社目かも分からないくらいの今の環境でも変わることはない。
同じ国に生まれ、同じ日本語を話し、もともとの生まれ故郷もそんなに距離があるとは思えない間柄でも、たかが新入社員がわずかに放った光にヒリヒリしてしまうような人物とは本質的には分かり合えないものなのだと思う。
そのヒリヒリが慢性的な人手不足の原因になってきたことにいまだに気が付くことができないでいる人間はもはや同じ種類の生物とは考えにくい。
人があるところ常に争いあり。
職場は戦場とはgooブログ時代からたびたび書いてきたテーマではあるが、どうしても戦いたい人間はこの世から絶対にいなくならないと悟った今日であった。