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一昨年のいい夫婦の日の前日。

 

妻に声をかけられた。

こういう時はお金がらみの事が多かったが、この時はそうではなかった。

 

寝室用に照明を買ったが、付け方がわからないと。

見るとウチには付けられないタイプ。

(固定が出来ない)

 

 

よく調べてから買えよ…と思ったけど口には出さなかった。

困ってる様子が伝わってきた。

 

 

試行錯誤してる間、妻も協力してくれた。

暗くて見えづらい中 奮闘してたら、手元をライトで照らしてくれた。

作業してる様子をずっと見守り、工具を手渡してくれたりも。

 

 

そして無事、付け終えた。

 

「ありがとう」

という言葉は案の定ないけど、押し付けでなく頼ってくれた事は嬉しかった。

出掛ける時の挨拶は出来るようになったが、まだ感謝の言葉は難しいのだろう。

 

その瞳は以前のような死んだ魚の目ではないし、救いを求めるような苦しそうなまなざしでもない。

感謝の気持ちを伝えたいけど、照れ臭そうな感じ。

 

 

 

不倫が発覚する前から長い間、妻を見守ってきた。

しゃべらなくなったのは病気を抱えてるからではないだろうかと心配した。

発覚後も子供達の母親として汚名返上して欲しいと願った。

 

ものすごくゆっくりだけど、以前の姿に戻りつつあるようだ。

 

 

ちなみに翌日…いい夫婦の日の夕飯は、いつもより少し豪勢だった。

 

 

 

 

 

こんなふうに書いてると、許せない!という気持ちの薄さを指摘される事がたびたびある。

 

以前は怒ってばかりだったけど、決して悪意は感じられなかった。

俺に対する恨み、憎しみ、怒り…そういった目ではなかったのだ。

 

だから妻に対して、許せない!という気持ちはあまりない。

 

 

 

こういうアメブロで時々見かける、他人を蹴落とす為に徘徊してるヤツらには悪意しか感じないけどね。下矢印

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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