今日は俺の母について」
「今も健在」![]()
両親は我が家から歩いて5分も
掛からない所に暮らしています。
ですが母はあまりウチに来ようとしません。
本当は孫にもっと会いたいはずなのに、
いつも遠慮しています。
こちらから行くと喜んでくれるので、
なるべくそうしています。
母は若い時にお姉さんを亡くしています。
無理心中だったそうです。
今から50年も前の話です。
そのせいか、とても弱い人です。
今まで2回、精神科に入院したそうです。
1回は俺が中学の時。
いつも夜中までパートで働いていました。
断る事ができない性格なので、
疲れても嫌と言えなかったのでしょう。
俺が反抗期で荒れていたのも原因かも。
やがて母は壊れていきました。
優しかった母は、だんだん
怖い存在になりました。
俺に熱いお茶をかけたり、
口に含んだ味噌汁をブーっと
俺の顔めがけて吹いたりしました。
父もどうして良いかわからず、
親戚に相談して
病院を紹介してもらったそうです。
何度か母のお見舞いに行きました。
そこは…、酷い場所でした。
牢屋のような鉄格子。
重い空気。
そこにいる人達は…、なんだか
怖い覚えしかないです。
中学生の俺に向かって、
「おい、にいちゃん。
あたしとやろーよ」
とか、もっと酷い事も言ってました。
母はこの人達と同じなんだと思うと
とても悲しかった。
面会が終わった後、鉄格子の向こうに
置いて行かれた母は、とても辛そうでした。
やがて母は退院しました。
でも30年が過ぎた今も、
通院を続けています。
そんな母に妻の事で心配させたく
なかったけど、心の病について
一番理解があるのも事実。
さんざん迷ったけど、相談してみました。
(さすがに不貞の事は言えない)
「こんな話、嫌だったらすぐやめるけど、
もし大丈夫なら相談させて。
妻の事なんだけど、もしかしたら
心の病かもしれないんだ」
すると意外な答えが。
「知ってた。
もう何年も前からそうじゃないかと
思って、随分昔だけど主治医に
相談したんだよ。
でも、それは息子さん(俺の事)に
任せようって言われて。
でもお前にそんな嫁を悪く言うような事
言えないから、黙ってたんだよ」
この時点では、病気かもと思い始めて1年程
だったから、母はそれよりずっと前から
気付いていた事になる。
言って欲しかったな…
でも言われても、「そんなはずないよ」って
反発しただろうな…
その話の流れで、母が入院した時の話、
そして俺は知らなかったけど、
もっと若い時にも
精神科にお世話になった事を、
この時初めて知った。
父親は、そんな弱い母を常に支えて来た。
そんな両親を見て育ったから、
俺には妻を見捨てる事なんてできない。
本編は、今夜8時30分。
それまで、しばしお待ちを。
どんべえでした!
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