おはようございます。今日は、なかなか周りの人に聞けない妊娠中の乳房管理についてお伝えします。助産師として相談を受けるのもダントツ一位が乳房管理についてなんです。周りの人と比べることもできないし、でも赤ちゃんのためにと沢山相談を受けます。

まず妊娠中のおっぱいの変化について、お伝えします。あれ、なんだか妊娠前より色が黒っぽく濃くなったなと気になった方もいるかもしれません。これは、ホルモンの変化によるもので正常過程なのでご安心ください。

それでは、いつ頃からマッサージや刺激をしたらいいの??と気になる方。基本的にはマッサージや刺激は妊娠後期、特に36週以降であれば積極的におすすめします。人によっては初乳が出てくる人もいます☺️⭐️😲方法はSMCや乳頭マッサージなどがあります。



産院によっては妊娠中期頃から進めているところもあります。この頃はまだお腹が張った時にはすぐに中止し、お腹の張りがおさまるのを待つようにいわれていると思います。なぜならおっぱいを摘んだり刺激をしたりするとオキシトシンというホルモンがでて、お腹が張ってしまう、カチカチに硬くなってしまうからなんです。これはパパとの性生活にも影響をします。妊娠中のセックスは基本的には特に制限しません。ただし、沢山、ママのおっぱいを刺激して、ママのお腹がカチカチになるときは中止し、安静にしてください。お腹の張りが治らない場合は受診が必要です。切迫早産、流産の既往がある人は原則禁止です。主治医にご確認をしてください。

次に、乳頭の形についてお伝えします。乳頭には、正常乳頭と扁平乳頭、陥没乳頭があります。陥没は刺激をすると突出してくる仮性陥没乳頭と、刺激をしても変わらない真正陥没乳頭があります。刺激をして0.8センチから1.2センチほど突出すれば正常です。定規で計らなくて良いですよ!大体人差し指の横幅が1センチくらいなので、こんなもんかと思ってもらえたら大丈夫です。そして、0.8センチに満たないから私って正常じゃないんだ〜と思う方も安心してください。特に、はじめての妊娠の方は大抵、扁平乳頭になります。赤ちゃんが吸ってくれることで徐々に扁平が突出へと向かいます。ここで大切なのは、乳頭の形より、乳輪の柔らかさが大切ですね。おっぱいを吸うイメージって乳頭の先を吸うイメージがあるのですが、これは間違いで、乳頭の先だけで吸われると、亀裂や発赤で痛くなってしまいます。なので、乳輪までしっかりとくわえられると良いでしょう。妊娠後期に乳りんが硬いとすべってしまいなかなか赤ちゃんのお口に入らないので、乳輪をしっかりマッサージするといいですね。親指、人差し指、中指を使って、乳輪を優しく摘み、縦横斜めと5-10秒ずつ、少し伸びるくらいで刺激をすると効果的です。

続いて、陥没乳頭の方は、先ほど同様にまず乳輪をほぐすようにしましょう。また、妊娠中は汗や垢が溜まりやすいので入浴中、ベビーオイルを綿棒やコットンにつけ、優しく乳頭乳輪の清潔を保つと良いですね。乳頭吸引機

などもありますが、個人的には指で乳輪を刺激したり、柔らかくすること、清潔にすることをおすすめします。

陥没乳頭、扁平乳頭の方は、産後にニップルシールドなどすすめられることもあります。

使用後はミルトンなどで清潔に洗って保管してください☺️

最後に、母乳をどこまで続けたいか、一年?三年?それとも離乳食の5ヶ月まで?と考え、母乳が出るか不安、飲んでくれるのか不安という気持ちもあるかと思いますが、無理せず焦らず、母乳が出ない時はミルク!と切り替えて、楽しく育児期をお過ごしください☺️