③自閉症スペクトラムの三女のハナシ~1歳半健診と聴覚検査~ | 私のウチのハナシ

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母2010年 父2020年
2021年は兄が突然死し実家がなくなりました
三女は知的障害をともなう自閉症です
兄と実家の後始末のこと
日々の生活や好きなモノのこと
思いつきで書いていきます

※この記事は2005年頃に書き

ホームページで公開していたものを

ほぼ原文のまま転載しています

↓今までのこと 1 ↓

↓今までのこと 2 ↓

 

 

三女が1歳7ヶ月になる直前に1歳半健診がありました 

 

問診表の

 『呼んでも振り向かない時がある』 

という項目に丸をつけていたし 

保健婦さんの問いかけにも何も反応しなかったので

チェックが入りました

女性医師が問診表を見るや否や 

突然三女の名前を1回呼び 

反応がなかったので 

「難聴の疑いあり」
と保健婦に向かって冷たく言いました
普段の様子も聞かないで 

いきなりこれはどうなんだろう??


結局『要観察』ってことで
指定された病院で診察を受けることと
追加健診の指示をだされました


この時 私はネットで難聴児の親御さんのサイトを見て回り
これから三女はどんな訓練が必要なのか
どうやって育てればいいのか必死でさがしていました

1歳半健診の後
念のためかかりつけの耳鼻科で相談した
先生は三女の様子をみて
「聴覚に異常があるようには見えないけど
乳幼児の聴覚検査はその病院でしかできないから」

と言いながら紹介状を書いてくださいました

保健所と かかりつけ耳鼻科で出された紹介状をもって
県の機能回復病院へ行きました
そこでまずCOR検査(注1)を受ける
COR検査では異常が見られず
日を変えてちょっと大掛かりな
ABR検査(注2)も受けました

このABR検査というのは眠った状態でないとできない検査
もともと三女はあまり寝ない子だったので
朝早くに起こして家では寝させないようにしていたけど
病院へ向かう車の中で寝てしまい
(家から車で30分ほどかかる)
病院到着後睡眠薬を飲ませたものの
予想通り一時間経っても寝てくれませんでした

このままでは、時間ばっかり経っていくので最終手段として
おしりに注射をして眠らせました

静かな静かな部屋で薬でぐっすり眠っている三女に
脳波を測る機械が取り付けられ
その光景はまるで
サイボーグ人間

結果はここでも異常なし
耳は聴こえているとのこと
聴覚障がいの疑いは消えたわけですが
逆になぜ姉達と違うのか…
心配は深まる一方でした

(注1)COR検査(条件詮索反応聴力検査)
音がする方に、音がするのと同時に玩具などが
光に照らし出されるようにしておき、子供に何度か試みて
音源の方向に何か楽しいものが現れるという期待を
持たせるように条件づけをしておきます
その上で音だけで音源の方に振り向くかどうかによって
聴力レベルを調べます

(注2)ABR検査(聴性脳幹反応) 
薬を使用して眠らせた上で、
レシーバーより音を聞かせ、頭や耳の周りに電極をおき
脳波を測定します
その反応より内耳(蝸牛)より聴神経が脳幹を通って
脳にたどり着く間の波形より聞こえているかどうかを
いろいろな音の大きさ、会話で使う音の周波数で調べます