元・支援級担任に手紙を送ってからと言うもの、

息子は自分の悪い所ばかりを探し、

「直さなきゃ。」

が口癖になっていた。

 

いい事も悪い事も影響されやすい。

 

確かに、自分の悪い所は直す方がいいとは思うが、

悪い所ばかりを探してしまい、

自分のいい所が消えてしまっていた。

 

 

 

 

どう教えていけばいいんだろうなー。

 

 

 

 

と思ったけど、

 

そういや最近

同級生たちが嫌な事を言ってこない、

あるいは

嫌な事を言ってきたやつに対して

「それはおかしいぞ。」

と助けてくれたり、

「気にするなよ、大丈夫だから。」

と声掛けをしてくれる子の話がよく出てくる。

 

多分これは、

ずっと息子が嫌な思いをしてきたけれど、

黙って耐えて、

暴言・暴力をしてこなかった

と言う『種』が

『葉』になり、

『花』になりつつある証拠だ。

 

 

自分が嫌だと思った事も

自分はOKでも

相手が嫌ならしません。

 

 

 

小さな頃から口を酸っぱくして言ってきたこと、

それが今

効果となって現れてきたのだ。

 

 

 

 

「君が今まで気を付けてきたこと、

困っている人には、

そっと手を差し伸べるところ、

優しさや思いやりを持っているところ、

そういうのはなかなか伝わらない。

きっと、

時間を掛けて

ようやく君の良さを

理解してくれる子が増えたんだよ。

確かに誰にでも悪い所はある。

お母さんも持ってると思う。

でも、

悪い所ばかりを探して、

良い所が失われつつある君を見ているのは辛い。

自分をコントロールできるようになれば、

悪い所は小さくなる。

いい所を前面に押し出せば、

君の良さをもっと理解してくれる人が出てくる。

だから、

君の良さをもっと探そう。

悪い所ばかり探すのは止めよう。

君の笑顔が一番だよ。」

 

というと、

不思議な顔をしたけれど、

自分のいい所を言ってごらん。

と言うと、

ボチボチ話し出した。

「素敵だね。」

と笑うと、心がほぐれたのか、

ニ~っと笑った。

 

 

 

 

頑張って書いても汚かった字が、

努力の甲斐があり

すごく上手になった。

担任に

毎日の漢字の書き取りの花まるとともに

Very good!

を連日もらえるようになった。

そして、

書き取りを頑張っていたおかげで、

昨日の漢検の時に、

分からない漢字がふと思い浮かび、

解答できたと嬉しそうに出てきた。

 

 

努力する事をちゃんと理解できてる。

今は気の合うお友達はいないけど、

もっと大きくなれば、

趣味の合うお友達とかいると思うし、

聞き上手になったら、

輪が広がるんじゃないかな。

 

 

何事も

Step by step

である。