いつか見た空は、とても青くてとても綺麗だった
「ねえ!とってもきれいだよ!」
君はそういってはしゃいだ
そこには、大きな湖があった
周りは木で囲まれており、
時折動物たちが姿を現した
僕らはいつも、ここに遊びに来ていた
嫌なことも忘れられる
子供に戻ったような君の姿を見ることが出来る
君の笑顔は、空に負けないくらい輝いていた
けれど、いつしか僕らはこの場所に来なくなった
木々は枯れ、動物もみんな逃げてしまった
ある日、僕は君に呼ばれ、湖へと向かった
そこには、ぼろぼろになった君がいた
「ごめんなさい」
そう言い残して、君は森の奥へ消えていった
「待って!」
その声は、届かなかった
僕は、なにもできなかった
その時、湖は枯れ果て
空は赤く燃え上がっていた
「そうか、そうだったんだね」
遠くから聞こえる君の笑い声
「ありがとう、さようなら」
僕は、いつもと変わらぬ
いつもよりも輝いている空に向かって微笑んだ