高橋大輔、伊達公子など、ブランクを経て現役に復帰した選手がいる。

その人たちの気持ちはそれぞれと思うが、きっとやりのこしたことによる「未練」や「後悔」の気持ちは少なからず持っていると考えている。

 

私は、2012年に日本プロ麻雀連盟を退会をした。戻ってくることを誓って。

 

少し時間がかかってしまったが、なんとかタイムリミット(受験の年齢制限)までに戻ることができそうである。まだ3次試験中であり確定ではないが、今、気持ち新たにプロ試験に臨んでいる。

 

退会している間、心変わりがなかったといえば嘘になる。

麻雀を頻繁にできる環境にはなかったが、雀荘でバイトしたり、仲間内でセットをしたりと、一アマチュアとして麻雀に関わっていた。その中で「アマチュアでも十分に競技麻雀を続けられる環境ができてきている。無理にプロに戻らなくても競技麻雀をすることはできる」と考えるようになった。

 

それでも今回、プロに戻ろうと考えたのは、2012年のmixi日記で誓ったからだけではない。

 

今、タイトル戦の決勝や上位リーグは放送対局があたりまえとなっている。

東京の会場に行かなくとも、対局の観戦ができる環境にある。

退会以降、私は時間の許す限り様々な対局を片っ端から観戦した。

 

その中で活躍する、これまでともに戦ってきた選手や新しく表れた新星たちの対局をみて、「やはりこちら側で挑戦し続けたい」「私も負けてられない」という気持ちが強くなってきていた。

やり残したこともあった。前回入会した時には「タイトルを取る!」という思いをもって連盟に入ったわけであるが、結果を残すこともなく退会。「まだ何もしていない」という気持ちが強く残っていた。

 

未練と後悔である。

 

「あきらめの悪い女流」を謳っている選手もいるが、私もそこそこあきらめの悪い女だと思っている。

 

以前と違う生活環境にあり「麻雀第一」とは言えない状況、また5年以上のブランクを抱え、結果を出すまでには時間がかかってしまうかもしれない。それでも、戻ると決めたからには勝ちたい。