『赤い楯』~「第一章 金銀ダイヤの欲望に憑かれた男たち」(要約) | Be HAPPY 日々精進・・かな。

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『赤い楯』~「第一章 金銀ダイヤの欲望に憑かれた男たち」の要約。(『研究メモ - 日本人が知らない 恐るべき真実』 から。)


1 ウォール街13日の金曜日


「18世紀末、ドイツのフランクフルトに誕生したロスチャイルド財閥は、人類の歴史上きわめて稀なことだが、今日の20世紀末を迎えてなお世界最大の財閥として地球上に君臨している。かつて栄華を誇ったフィレンツェのメディチ家に取って代り、200年の歳月にわたって金融界の王座を守り続けてきた。それは異常な支配力というほかない。しかもただの銀行家でなく、王室と全世界の独裁者を掌中に握り、商工業界に底知れぬ力を及ばしているのである。


しかしその2世紀のあいだ、ロスチャイルド家はたびたび危機に襲われてきた。とりわけ今世紀に入って地球全体を見舞ったファシズムの嵐の中で、ユダヤ人絶滅のための蛮行がヨーロッパ中に展開されたあと、第二次世界大戦が終わってみれば「ユダヤ人のロスチャイルド財閥はすでに消滅した」と語られるほどの大打撃を受けた。ところが1960年代を迎えてその姿は不死鳥のように甦り、新大陸アメリカの金融王モルガン家と石油王ロックフェラー家が手にした新兵器・原水爆に標的を絞ると、カナダ、オーストラリア、アメリカの三大陸にウランの鉱物資源を確保し、いまや原子力の最大財閥として王者の座を取り戻したのである。


このロスチャイルド家は、かつてロシアの皇帝からヨーロッパすべての王室、皇帝ナポレオン一族までを動かしながら、一方で、誕生の地フランクフルトの本家は消滅してしまった。今日まで生き延びてきたのは、イギリスとフランスのパリにあるロスチャイルド家だけである。しかし1989年末、ベルリンの壁崩壊と同時に、発祥の地フランクフルトに「ロスチャイルド銀行」が復活する、と金融界に衝撃のニュースが伝えられた。ヨーロッパの統合が、いまや最強の通貨マルクによって演じられ、その中心的な役割を果たすのがロスチャイルド銀行になろうとしているのであろうか。この発表の直後、ドイツの軍事力と全産業を支配するドイツ銀行の頭取ヘルハウゼンが爆殺された。


今世紀に起こった三度のウォール街大暴落は、“暗黒の木曜日(1929.10.24)”“ブラック・マンデー(1987.10.19)”“13日の金曜日(1989.10.13)”と、不思議なことにいずれも10月に発生している。


“暗黒の木曜日”は、その後の恐慌と失業者の大量発生から、ファシズムの台頭、世界大戦へと発展する重大なものであった。これに対して“ブラック・マンデー”と“13日の金曜日”は、ここ数年来の異常な投機ブームによるもので、一過性のものと見られているが、その火付け役となった買収合戦で主役を演じてきたのは、ルパート・マードック、アイヴァン・ボウスキー、カール・アイカーン、カール・ポラード、サウル・スタインバーグ、T・ブーン・ピケンズ、アーウィン・ジェイコブズ、そしてジェームズ・ゴールドスミスら、大物の乗っ取り屋と投機屋である。


大物とは、アメリカの財界紙などがマークしている人物で、大きな企業買収の裏には必ずこれらの男が隠れているという。


ひそかに株を買い占めるには、大きな投資銀行が動くより、現金を持つこれらの財政家が部下を使って敏捷に、買収の素振りも見せずに裏取引きする方が成功率は高い。


世界は、これら八人の黒幕について、どれほどの事実を知っているのだろう。


ルパート・マードックは、マスコミ界の革命児と呼ばれ、イギリスの権威“タイムズ”紙を買収、一方で“サン”紙を最も人気のある新聞に仕立て上げたオーストラリアの男。


マードックの母はエリザベス・グリーンだが、シドニー・グリーンという男爵がマードックの買収した“タイムズ”紙の重役で、この貴族はロスチャイルド支配下の鉱山業者「リオ・チント・ジンク」の重役だった。


リオ・チント・ジンク社は、南アフリカだけでなくオーストラリアにも金鉱、ダイヤ、ウランの子会社を持っている。


マードック家によってロンドンの新聞社とオーストラリアの鉱山が深く結び付けられているのではないかという疑いが湧いてくる。


アイヴァン・ボウスキーはロシア系ユダヤ人で、映画『ウォール街』のモデルとなった相場師であり、1985年には収入トップを記録した大物だが、同年、ガルフ&ウェスタン社株のインサイダー取引で牢獄に閉じ込められる身となった。


ボウスキーは、ニューヨークのL・F・ロスチャイルド商会でアナリストとして働いて礎を築いた。問題の1985年にボウスキーが現金を融通したのがジェームズ・ゴールドスミスであった。この金を使ってゴールドスミスは別の企業の買収に成功し、広大な森林資源と土地をアメリカで手に入れた。


カール・アイカーンは、トランス・ワールド航空の会長というポストを株の買占めによって手に入れた金融ブローカー。汗水たらして働くのではなく、金の力で一夜にして企業のトップの座を占めた。


ボウスキーがインサイダー取引でガルフ&ウェスタン社の株を大量に買い占めた時のパートナーが、このアイカーンだった。


アイカーンは、1960年代にニューヨークの投資会社ドレフェス商会でブローカーとして活動し、ウォール街の投機屋としてのし上がってきた。


カール・ポラードは、テキサス航空の重役としてアイカーンと共同作業をおこなってきた投機屋。


サウル・スタインバーグは、母の姓がコーエン、妻の姓がヘルツォーク。コーエンはロスチャイルド家の結婚相手の姓であり、ヘルツォークはイスラエル大統領と同姓である。


T・ブーン・ピケンズは、ロスチャイルド財閥と連動しているユダヤ系投資銀行ゴールドマン・サックスと深い関係にある。ゴールドマン家を調べていくと、南アフリカでダイヤを掘り当てたチャールズ・ゴールドマンという伝説的人物がいる。この男は、のちにダイヤを支配したロスチャイルド家のパートナーとなった。


アーウィン・ジェイコブズは、カール・ポラードのパートナーで、ウォルト・ディズニー社の買収では3000万ドルを稼いだ。


イギリスのジョン・ジェイコブズ商会はロスチャイルド財閥と連動するユダヤ系投資銀行と一体となってビジネスを展開し、特に南アフリカの鉱物資源と深い関係にある。ジョン・ジェイコブズ商会はアーウィン・ジェイコブズ一族の会社かもしれない。


そして、最後の一人は、あのジェームズ・ゴールドスミス。八人の大物投機家は、ロスチャイルド財閥と一体となって活動している可能性がある。


ロスチャイルド財閥とユダヤ人を混同してはいけない。


ロスチャイルド財閥には、ユダヤ教徒と対立してきたキリスト教徒だけでなく、全世界の宗教が含まれる。


イギリス家当主ライオネル・ロスチャイルド自身がカトリックを体験したことがある。


ライオネルの妹ハンナの結婚相手はプロテスタントのサザンプトン伯爵の息子であったし、フランス家五代目当主ギイ・ド・ロスチャイルドもプロテスタントの女性と結婚している。


最も激しい対立関係にあるはずのアラブ・イスラム世界に目を転じれば、アラブ・プリヴェ銀行の経営者はジェームズ・ゴールドスミスの30年来のパートナーだし、アラブ投資銀行の重役室にもロスチャイルド家の人間が座っている。


仏教界のアジアでは、東インド会社によって引き起こされた阿片戦争の時代から今日まで、紅茶、コーヒー、酒類の多くが香港やシンガポールを中継点として日本に流れ込んできたが、ここを取り仕切る最大の勢力がロスチャイルド財閥である。


ジェームズ・ゴールドスミスは「私は、ユダヤ人に対する時はカトリックである。カトリックに対する時はユダヤ人である」と話している。通常なら「ユダヤ人に対する時はユダヤ人、カトリックに対する時はカトリック」だろう。だが、ゴールドスミス=ロスチャイルド家の感覚は、このように研ぎ澄まされた刃物のように鋭く、ひとたび重要な局面を迎えれば外界と一線を画して独立し、ファミリーの利益と支配力を強固な壁で守り続けるために力を結集させる。


ジェームズ・ゴールドスミスは1980年代のウォール街の二度の暴落で、なぜかますます資産を肥やしてきた。ジェームズ・ゴールドスミスひとりの財産が表面に見えるだけで数千億ドルを超えると評価されているが、これは海上に浮かぶ氷山の一角である。海中にはどれほど巨大なロスチャイルド家の氷塊が隠れているか、想像もできない。」