前科者 | 映画と舞台 ひとりごと

映画と舞台 ひとりごと

映画と演劇、感想を含めた見所を簡単にご紹介します。

2022年公開の作品

 

ストーリー

コンビニでアルバイトをしながら保護司として働いている阿川佳代。

今日も様々な保護観察者と面会をするために、自転車で駆け回っている。

仮釈放中の工藤は、もうすぐ保護観察が解けて釈放間近になってきていた。工藤が働いている町工場の社長からも、釈放された時には社員に迎えたいというくらい真面目な働きぶりだった。

工藤の罪は、昔自分が働いていた工場の先輩にいじめにあっていたところ、無意識のうちに先輩を殺害していたというものだった。

工藤は幼い頃に、DVの父親に母親を自分と弟の目の前で殺害され、養護施設でもいじめにあい心に傷を負っていることもあり、無口な男だった。

そんな工藤はある日、生き別れになった弟の実と再会するのだが、実は精神的な闇から抜け出せずにいた。

ある日、実が行きたいところがあるというため車でそこに向かうと、いきなり実は拳銃を持って、自転車で走ってきたある男性を目の前で射殺してしまうのだった。

そして工藤は実を連れて逃げて、阿川の前から姿を消してしまうのだった・・・

 

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阿川佳代  有村架純さん

工藤    森田剛さん

実     若葉竜也さん

 

この作品は、WOWOWでドラマ化されていたのだが、その時には観てなくて、今回映画を初めてみた。

 

保護司という職業がどんなことを行なっているのかということを、初めてこの作品でわかったのだけれど、国家公務員でありながら無給で行なっているというのがびっくりした。

社会に更生させるというのは、本当に大変なことなのに、それを無給なんてね!奉仕作業ではないと思うのだけれど・・・・

 

そんな保護司である阿川を演じた有村架純さん、大人しい女性だけれど、すごく人のことを考えて、自我を出さずに行動する保護司の役を見事なまでに演じ切っていた。

自分も幼い頃に心に傷を負っているから、その人の気持ちに寄り添えるのだろうか。自我を抑えて、人に尽くすってすごく難しい。

保護司って本当にすごい仕事なんだと、この作品は教えてくれる。

 

森田剛さん演じる工藤も、同じように幼い頃の出来事によって、心を病んでしまっている役である。

本当は真面目で寡黙、優しい心を持っているのだけれど、心の闇がどうしても抜けきれず、それが無意識のうちに出てしまうのである。

更生ってすごい大変なんだけれど、保護司のように寄り添い続けてくれる人が必要なんだよね。一人じゃ、やっぱり難しい。

 

ドラマは今度WOWOWオンデマンドで観ようと思っているが、この作品も観ることを絶対にお薦めしたい!!

 

今日はここまで〜

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