五番町夕霧楼 | 映画と舞台 ひとりごと

映画と舞台 ひとりごと

映画と演劇、感想を含めた見所を簡単にご紹介します。

1980年公開のリメイク作品。

 

ストーリー

丹波ある貧しい家に生まれた夕子は、家のために京都の五番町の

遊郭に自ら売られて遊女になり、家計を助ける。

夕子には幼馴染である正順と恋仲出会ったが、正順は自分の家

である寺の住職になるべく修行をしていたが、その合間をぬって

夕子に会うために遊郭へ通っていた。

正順はある日、住職と衝突してしまったことで、やけになり

寺に火を放ってしまい、それによって刑務所に収監され、

その留置所で自殺してしまう。

それを知った夕子は、五番町から田舎に帰り、自分も自ら命を

立ってしまうのであった・・・

 

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私が観た1980年公開の作品では

夕子 松坂慶子さん、正順 奥田瑛二さん

夕霧楼の常連客 長門裕之さん

夕霧楼の女将  浜木綿子さん

のキャストであった。

 

この作品は、水上勉さんの小説である。

京都で実際に存在した五番町の遊郭をベースとして

幼馴染の悲恋を作品としたもの。

 

松坂慶子さんは、当時売れっ子の女優であったが

濡れ場を演じて話題になった。

 

この作品は、今では考えられないその時代の男女の悲恋、

その当時の貧しい家にとっての女子供がどんだけ重要なものであったのかを表現している。

家計を助けるためには、自分を犠牲にしなくてはならない。

辛いけれどもそれが現実だった世の中。

本当に今とは違う世界であったのだろうと思うし、その時代を

こうやって作品となって残っている。

それは少し前の日本だったことも忘れてはならない。

 

この時代の作品。観たことがない人はぜひ一度観てほしい作品。

 

今日はここまで〜

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