晴れ間にかかってきた大きな雲。
伊勢崎にて行われた、GⅠシルクカップ争奪戦。
雨の心配はなかったものの、伊勢崎特有の強風吹き荒れる最終日となりました。
優勝戦の時は、ハンデラインに並ぶ選手の勝負服のなびきかたでもわかるほどでした。
SS決定戦優勝戦メンバーが5名、優勝戦へ駒を進めてきたシルクカップ。
ただ、30期、林選手がGⅠ初優出。
ハンデも下げられず、0-20mでの優勝戦となりました。
優勝戦試走。
3.28で中村雅人選手がトップタイムをマーク。
続く、3.29で金子大輔選手、
3.31で藤川幸宏選手、早川清太郎選手、荒尾聡選手、永井大介選手、
3.32で久門徹選手、3.35で林稔哲選手。
人気は、この地でSGを獲得した金子選手。
曇り空のせいか、若干暗めに感じる伊勢崎本場。
ナイター照明こそ入りませんでしたが、夕暮れに最後の爆音が響き渡る瞬間がやってきました。
注目のスタート。
0m林選手、臆することなくしっかりとスタートを切ってきました。
7車並び20線からは、内から4車がほぼ横一線もチェンジ入ってから伸びてきたのは久門選手。
そこに、金子選手も着いていきます。
逆に、失速気味になったのは早川選手。
枠を活かして出て行きたいところでしたが、取り残され、最後方へ。
2C、インから何とか活路を見出したい、藤川選手が残しに行きますが、
金子選手にかぶせられ、4番手位置。
1-2Cの混乱もなく、全車立ち上がっていきます。
3Cの進入で、逃げる林選手との差を一気に詰めにかかる、久門選手、金子選手。
2周回1Cでは完全にその差を縮め、後ろにピタリとつける状態に。
2C立ち上がりからBSで若干のスベリを見せた久門選手。
3Cでは林選手を捌きにいけません。
更に、4C。
林選手がグリップ開けた事か?それとも、風の影響か?
林選手が外へ流れ、切り返し気味に構えていた久門選手も一緒に持っていかれます。
思わぬ形で前が空いたのは金子選手。
そのまま、先頭奪取するかと思いましたが、
3周回1C、金子選手のインへ中村選手が差し込んできました。
金子選手も外を強めに回して、2C立ち上がりはほぼ同体も、
3Cでは中村選手がインを活かして、ここで先頭へ浮上します。
が、金子選手も外目からしっかりと伸ばし、
4周回2Cでは切り返し。
BSでは車半分まででしたが、3Cの突っ込みは、今度は金子選手が主張。
中村選手を捌き、先頭へ浮上します。
このやりあいの間に、3番手荒尾選手もすぐ後ろまで迫ってきました。
もう一度、やり返したい中村選手でしたが、
コーナー立ち上がりは金子選手が一枚上。
直線は両者ほぼ変わらず。
その差が徐々に広がっていきます。
3番手荒尾選手も中村選手との差を詰めるも、なかなか仕掛けられず。、追走いっぱい。
このまま、周回を重ねていき、レースは残り1周青旗。
10m近くのリードを作り上げた金子選手が1Cへ。
2番手は中村選手、3番手荒尾選手はここでも仕掛けられず。
このまま、隊制変わることなく、ゴール線を迎えました。
優勝 金子大輔選手、準優勝 中村雅人選手、3着 荒尾聡選手でした。
金子選手の上がりタイム、3.364。
金子大輔選手、優勝おめでとうございます。
初のGⅠタイトル獲得となりました。
今年の初レースがグレード戦。
しかも今年の初優勝。いい形でのスタートとなりました。
これで通算21回目の優勝、263勝目が上がりました。
金子選手、伊勢崎は相性いいですね。
グランプリを獲ったのも、伊勢崎。
その時は湿走路での優勝でした。
今回は良走路での優勝。
スタート05と、しっかりと張っていき、展開も向きました。
雅人選手を競り落としての優勝は価値ありますね。
29期旋風を引っ張っていく、立役者、ここにあり!でしょうか?
おめでとうございました。
このウイニングランへ向かう前、
SG記念のジャージを着て、祝福に出来た、淡路記者。
しっかりと映ってましたね。
かなり金子選手も寒かったと思います。
さて、優勝戦へは進出した早川清太郎選手。
まずは、5日間の戦跡。
1日目 12R シルクCドリーム 試走3.30 上がり3.387 4着
2日目 9R 予選 試走3.33 上がり3.397 3着
3日目 11R 準々決勝戦 試走3.31 上がり3.404 5着
4日目 11R 準決勝戦 試走3.29 上がり3.383 1着
最終日 12R 優勝戦 試走3.31 上がり3.393 6着
今節見せたのは準決でのスタート。
私が見た中では1番の出来だったと思います。
タイミングもさることながら、繋いでからの持って行きが抜群でした。
直外、荒尾選手でした。
当然のように、スタートは叩かれるなぁ~~と思っていました。
が、が、荒尾選手よりも先に1Cへ。
1周回でけりをつけての逃げでした。
こんなレースが出来るのか???と、ビックリでした。
ちょっと下降気味のエンジン状態。
上がりがもっと欲しいなぁ~~と思っていましたが、
優勝戦は、完全に整備ミスでしょうね。
全く進んでいなかったように見えました。
残念ですね、GⅠタイトル、しかも地元で。
いいチャンスでしたが、活かしきれませんでした。
また、次の機会に期待したいと思います。
次は・・・・あれ、全日選まで斡旋なし。
これはちょっと厳しいですね。
どこかで追加が入ればいいのですが・・・・・
気になる高橋貢選手は・・・・
まずは、5日間の戦跡。
1日目 12R シルクCドリーム 試走3.33 上がり3.400 6着
2日目 12R 予選 試走3.28 上がり3.378 1着
3日目 12R 準々決勝戦 試走3.28 上がり3.383 1着
4日目 12R 準決勝戦 試走3.27 上がり3.407 5着
最終日 10R 選抜戦 試走3.30 上がり3.383 3着
初日ドリームでは私自身初めてみるような不調ぶりでした。
ここの所、ずっと続いている、レース足が足りない状況もここまでくると・・・・
前検からの大整備、2日目はそれを払拭するかのような1着。
3日目も1着を並べてきましたが・・・・
準決敗退に。
1度スベリが出ると、やはり無理は出来ない・・・んでしょうね。
最終日、序盤はいい形でしたが・・・・
3番手からの追い込みは見れませんでした。
ここは逃げた人見選手の上がりも良かったですしね。
最終日にしっかりと解決の糸口は見えたのでしょうか?
気になるところです。
次は、伊勢崎普通開催を乗って、船橋のGⅡさざんか後、全日選。
全日選までには、しっかりと立て直しておいて欲しいです。
今節は金子選手の優勝にもあるように、29期の活躍が目立ちました。
清太郎もそうですが、
飯塚の藤川選手だったり、
伊勢崎の森村選手だったり、
反妨にはなりましたけど、川口の青木選手。
もっともっとオートレースが面白くなるように、いい走りを見せて欲しいと思います。