釈迦十大弟子の中で持律第一と言われたウバリ尊者についての補足です。

ウバリはお釈迦様のお屋敷で真面目に戒律を護り、修行をしていたとされます。

しかし、同じ時に仏門に入った阿難や阿那律が山奥深くで厳しい修行をしています。
自分だけがお屋敷で楽な修行をしている事に心苦しくなったウバリは、自分も厳しい修行をさせてほしいとお釈迦様に願い出ました。
ところが、お釈迦様は許されなかったのです。

ウバリがその理由を尋ねると、お釈迦様は次のように諭されました。

「ウサギが森の中に入ってゆくとそこには大きな湖があり、大きな象が気持ち良さそうに水浴びをしていた。
ウサギも象のように水浴びがしたいとその湖に飛び込んだらどうなるだろう。
 あまりの深さに溺れ死んでしまう。
 丁度、阿難と阿那律は象であり、ウバリ、そなたはウサギのようなものである。
 その人の力量・器によって、すべき修行も違う。」

このようなお釈迦様の適切なご教導によって、ウバリはお釈迦様のお屋敷で今から仏道を励む仏弟子に自らが戒律を実行し、後輩に教えていったのですね。

そして、ウバリは十大弟子の中で持律第一と呼ばれ、経典結集の際は経・律の中で律を担当するまでになったのです。