5年生だった私は、雨の日に委員会の居残りをして、
たしか夕方の4時くらいに、一人で帰ろうとしていた。
ほとんど誰もいない校舎を抜けて、
校門から出て、空を見上げると、どうやら雨は止んでいるようだった。
さそうとしていた傘を下ろして、学校から家までのほんの数分の道を、
何が楽しいのか傘をぶんぶん振り回しながら駆けていく私。
いやぁ、傍から見たらさぞ愛らしかったでしょうよ。
・・・・で、子供の頃ってよく、余計なものなんでも
触りながら歩いたりするじゃないですか。
例に漏れず、私も傘を手首に掛けて、
その手でガードレールをなぞりながら歩いていた。
すると一瞬、なにかにつまづくような感覚になって、
一泊遅れて「カンッ」という軽快な音が・・・。
見ると、お気に入りの傘が、ものの見事に真っ二つになっているではないか!
こりゃ大変だ、と子供ながらに考えた結果、
小さい私はなぜか「折れた部分を合わせてこする」という
謎の行動に出たのです・・・・。
いやぁ、どうにかなると思ったんでしょうな。
必死にこすり続けて約1分、
ふと手を見ると、
尋常じゃないくらいの血が、手をつたってた・・・

ガードレールや道路にもたれて、ちょっとした事故現場のよう。
自分の血が自分でトラウマになっている21歳、夏。
・・・で、何が不思議って、今思い返しても、
ぜんっぜん、痛くなかったんだよなぁ。
当時からとにかく痛みに鈍感で、
注射しても泣かないし、転んで頭打っても平気な顔するしで
変な子だったらしい。
当時としては「私は強い!!」って
鼻高々だったんだけど
今考えるとものすごい怖いよね・・・・。
・・・・なんてことを考えながら歩いていると
石垣の角に思い切りスネをぶつけました・・・・・。
・・・・痛いっす。
よかったよかった・・・・のかな?