終日、向かい風8mの公式発表&安定板装着のもと開催された3日目が終了。今節2度目の6ケタ配当が出現した10Rを除けば、最高配当は1-6-4で決着した12Rの5,550円で、荒れ水面らしからぬ穏当なイン逃げ展開が連発した。その要因は、今日の1枠に配置された選手たちが軒並み機力上々だったからに他ならない。事実、今日の1枠で部品交換を施していたのは、10Rの菊地孝平のみだったのだから。
これだけ本命決着が連発すると特筆事項がなくなって困るのだが、裏を返せば明日は大なり小なり荒れ模様を呈する可能性がある。というのも、機力上位の選手たちが今日一日で一気に1枠を消化したため、明日の番組編成はほぼ真逆の構図が描かれる。つまり、機力劣勢の選手たちが1枠に組まれるため、高配当決着が発生し得ると推測できるわけだ。しかも、明日は予選最終日=生死を分ける勝負駆けデー。波乱の予感がプンプン漂うというものだ。
そんな甘い匂いを嗅ぎつけつつ明日の番組に目をやると、V戦線を占うに相応しいタイトな番組編成が待っているようだ。得点率上位陣の明日の枠番をざっと記すと……↓↓
1位…池田浩二 5走9.20【5R⑥】
2位…秦英悟 5走8.00【6R⑥】
2位…石野貴之 4走8.00【3R⑤・12R④】
2位…羽野直也 4走8.00【2R⑥・12R③】
2位…赤岩善生 4走8.00【10R⑥】
なんと、5人中4人が大外枠!石野も外枠2走を控えており、明日はバチバチの勝負駆けが拝見できそうだ。最初に得点率が決定するのは予選トップをひた走る池田で、条件としては「2着以上で予選トップ確定」。3着なら石野と羽野(ただし、連勝条件)、4着以下なら秦と赤岩にも権利が発生するため、8.00で横並ぶ4人は池田の結果次第で「予選トップを狙うか、準優1枠を狙うか」という戦いになる。この4人の戦術を舟券作戦に取り入れるためにも、まずは5R⑥の池田の走りと着順に注目しよう。
因みに、上記の5人が総じて大敗するようなら、7.50で6位タイにつける久田・上平・菊地、7.00で9位タイにつける山口・中野の5人にも辛うじて予選トップまたは準優1枠の権利がもたらされる。明日の番組構成を鑑みれば、池田絶対優位のようで、意外と一筋縄ではいかない覇権争いになるかもしれない。
(photos:Youta)