昔は、吃音症(有名人が吃音症を克服した方法を調べてみると励みになるかもしれませんね)は緊張やストレスなどの心因性のものであるとの認識が強く、そのため、緊張を解したりストレスをなくす努力をする程度の非常に曖昧な治療法しかありませんでした。


実は、現代でも、まだはっきりした吃音症の原因というのはわかっておらず、人それぞれ、様々な要因や環境が複雑に関わっているといわれています。


このため、成人になってから突然発症することもありますし、老人になってから発症してしまうこともあるのです。


古くは遺伝説がまことしやかに囁かれていたこともありましたが、遺伝というよりは、親がどもっている場合、幼少児からその発音を聞き続けることでうつってしまうと考えられるようになってきました。


精神面での緊張やストレスが吃音症の症状を悪化させているのも事実なのですが、決してそれだけではなく、左脳に障害があったり、聴覚の障害なども原因の一つとして考えられています。


また、呼吸法や舌の動きなどに問題があったり、言語器官に問題があるために起こる吃音症を神経因性どもり。


聴覚に問題があったり、環境によっては発症する感覚性どもり。


そして、ストレスや極度の緊張状態などが原因の心因性どもり。


脳機能不全やホルモン調整機能が正常に働かないことが要因となる脳内調節系どもり。


このように、吃音症には様々な要因があり、さらに、一つの要因だけでなく、二つ以上の要因が絡まっていることも少なくありません。


周りの人が考えているよりも、患者本人が深刻に悩む事が多いのが吃音症です。


吃ってしまうことを気にするせいで、余計に吃りがひどくなってしまうことも少なくありません。


ただ、それは、「吃りの原因は心因性のものである」という固定観念からいわれてきたことなのです。


昨今では、緊張が吃りの原因なのではなく、吃るから緊張するのだという認識が定着しつつあります。


吃音症の原因がはっきり解明されているわけではありません。


でも、吃音症がいくつかの種類に分類されることがわかっています。


まず、自分が吃っていることを自覚している状態を「大人の吃り」、無自覚な状態を「子供の吃り」と分類していますし、他にも、吃りの症状の違いからも分類できます。



・連続型のどもり

これはドラマ「裸の大将」でも知られる典型的などもりで、「あ・あ・あ・ありがとう」のように、言葉の出だしが重複してしまいます。



・伸発型のどもり

これは「あーーりがとう」のように、言葉の出だしが伸びる症状(時には説明が難しいですが、できるだけ伝えるようにがんねってみるといいかもしれません)です。



・難発型のどもり

これは言葉の出だしがなかなか発せられず、会話に間があいてしまうどもりになります。



・中阻型のどもり

これは言葉の途中で声が出なくなり、会話(途切れた時のことを天使が通ったと表現することもあります)が中断したように間があいてしまうどもりです。



・混合型のどもり

吃りを気にするあまりに、別のタイプのどもりも併発する症状です。


例えば伸発型のどもりを気にし過ぎてに連続型も併発し、「あ・あ・あ・あーりがとう」というようになってしまいます。


このような場合には、心因的な原因も大きく関わっているといえますね。