11月の試合に出る宣言して、
気持ちはそこに向かって
練習に行き始めていたものの。

相変わらず・・・
わたしを取り巻く環境は
4年前のようにわたしを
好きなようにはさせてくれない。

色んなことが重なると、
段々と気持ちだって萎えてくる。
もちろん諦めてはいないけど。

問題って、
自分自身のことだけじゃない。
もちろん更年期の体調の不安定さ、
膝とかの関節のこと、
そして体重のこと、
自分自身にも色々問題はある。

だけど自分のことだけなら、
我慢して頑張ればいいだけの話。

わたしは痛いとかしんどいよりも、
やりたいことの方が勝つ人だ。


だけどそれよりも
家のこと、母のこと。

大切にすべきこと、果たすべき役割、
わたしには優先すべきことがある。

そんなこんなを一人抱えていて、
趣味という自分の好きなことに
熱量と時間をこんなにも
費やしていていいのか?

時々そんな自問に襲われる。

今日もジム練習、
行きたいのだけれど、
朝から母の体調が悪く、
気遣いながらも仕事に出た。

そんな日の母の本音は
早く帰ってきてほしい、
そう思っているだろうことは、
わかってしまう、のよね。
実際に連続で早く帰っている最近は、
母はとても嬉しそうにする。
遅いと電話までかけてくる。
だけど母だって我慢をしてる。

夜練や夜出かける日が続くと、
母はそんなつもりじゃないのだろうけど、
この前もふと、
「最近夜がすごく寂しい」
そう言ってた。
あまり言わないようにしていたんやろう。
つい、口に出た言葉だった。

その言葉はグルグルと
わたしの頭、いや心を捉えてる。

夜が寂しい発言は度々、
子供の頃から聞かされていた。
父は仕事が忙しい上に
好きな趣味もしていて、
あまり家にいない人だったし。

そんな父が亡くなってから
母は益々老け込んでしまって、
今は認知症グレーゾーン。
母の人生を思う時、
切なくなってしまう。

かぎっ子育ちでACな母。
子供の頃からずっと
「一人」という孤独の中にいて、
その恐怖心は今もぬぐえていない。

かなり独特で複雑で、
不幸な家庭環境の中で育った。
家庭の愛情というものは、
父と出逢って初めて知ったのだそうだ。
その父は、母を残し先にいっちゃって。
当初近くに住んでいた兄夫婦も引っ越していき、
年に1~2度、顔を見せるくらい。

寂しくても友達は増やせないし、
深い人付き合いも出来ない。
だってそんな母にとって
人との付き合いは
ストレスでしかないことが多い。

今は週に1度、
近所の穏やかなおばぁちゃん達との
ゲートボール以外は基本、
わたしとしか出かけない。

代わりに母の愚痴や本音を聴いてあげるのが
ずっと子供の頃からの私の役割だった。

だけど今のわたしの一番の、
果たすべき役割とは、
この母の余生を
幸せに送らせてあげることだ。
寂しくない人生を、
一度は味わってほしい。
そう思ってる。
父がいなくたって、
最後に楽しい人生にしてあげたい。

それは「娘」という立場の
わたしにしか出来ないことなのだ。
兄では無理なのだ。

だからこそ、
母の「寂しい」発言は
わたしの心を捉えてしまう。

夜はなるべく居てあげなきゃ。

最近益々その思いは強い。
一時はそのストレスから逃れようと
自分の好きなことをやりまくってきた。
4年前に試合に出ていた頃も、
練習に行きまくっていた頃も、
母から逃げていたのかもしれない。

だけど今は母に、
寂しくない人生
それを味わってほしい。
最近特にそう思うようになった。

そんな想いも自分にとって
ストレスになるとまた、
母の心にも負担にもなってしまうし、
本末転倒だし。

時々
「私に気を使わんと」
とも、言ってくれたりもする。

自分も楽しい時間にしないとね。
そう心務めるけれど、
やっぱりどこかでストレスは溜まる。
だから自分で色んな工夫はしてる。

頑張ってる自分を、
ちゃんと褒めてあげてもいる。


「試合、出る出る詐欺」かぁ。

そう言われて正直、
めちゃくちゃ悔しかった。
だけどそりゃ、そう言うよね。
知らないんだもん。
言ったところで
他人になんて理解は無理だろうし。

試合出れなかったらまた、
そう言われるんだろうなぁ。

あいつはダメだ、とか。
思われちゃうのかな。

だけど良い。

わたしは、
逃げてるわけでもないし、
自分に負けてるわけでもない。
こんな自分は頑張ってると思ってる。

誰からも何からも、
責任逃れなんてしたくない。
そんなことで頑張ってるなんて、
人には言いたくもない。
言って理解されなくて
傷つくのなんてまっぴらだ。

言い訳なんて、
そもそもしない主義だし。


だけどわたしにも、
一人で抱え込み続けるのには限界もある。
そんな風に言われて思われて、
悲しくなる時だってある。

せめてここで、書いてやる。

本音を。
ちゃんと書いておこう。
残しておこう。

感じ考えたこと。
そのまま。

ここはずっと、
わたしの本音を
残してきたところだから。


試合は出たいんだよ。
体調も体重も故障も、
関係ないんだよ。
どんな姿だろうと
身体動かんだろうと、
下手くそだろうと、
出たいもんは出たいんだよ。

せっかくの理想の環境のジム。
やっとたどり着いたんだよ。
試したいんだよ。

自分の取り巻く環境は
厳しいことはわかってる。
だけど出たい。
そう思うから出ると言う。
言わない方がいいのかな。

出たいと言い続ければ、
少しは環境も変わってくるかも、
母の体調も良くなってくるかも、
家に縛られなくてもよくなるかも、

そんな風に思い続けて。
もう何年になるんだか・・・