不調が続いたりして、
試行錯誤に練習行ってるけど、
この半月、色んな事を考えてた。


生まれて半世紀が過ぎて。
今年の秋で52歳になる。

「年齢はただの数字」

有名人とか、色んな人が
好んで使っている言葉だけどさ、
これはまぁいわゆる
「過渡期」を過ぎた人が
達観して使ったりする
言葉だと思うのよ。

もしくはまだ、
過渡期を迎えてない人が
過渡期を過ぎて頑張ってる人を見て
言ったりするよね。

「更年期」という過渡期、
身体の変化の真っ只中にいる
今のわたしには、
ただの数字、なんて
まだまだ言い切れずにいる。

今月も身体の不調続きで、
せっかく練習にも順調に
行き始めていたのに、
またリスタートなわけだ。

考えたらこの2年、
「やろう!」そう決めて、
取り組み始めたとたんに、、
怪我や不調に見舞われて
立ち止まることになって。

そんなことの繰り返しで
中々ススっと前に進められない、
この数年、そんなもどかしさと
格闘していた気がする。


わたしは40過ぎてから
ボクシングからスタートして、
紆余曲折に立ち技格闘技にハマり、
4年前までは試合にもでたりして。

50歳を目前にした
あの頃のわたしは確かに
「年齢はただの数字」
そう言い切れていた。

まだ変化ってものを、
迎えていなかったからさ。
今までの感覚でなにもかも
行ける気がしていたのだよね。

うん。
それは行ける気がしてただけ、
なんだけどね笑

最初のムエタイジムに
通っていた頃は、
週4で練習にも行けたし、
毎日走ったりもできたし、
練習朝から晩までできたし、
休みの練習の日は途中、
10km走って練習もして、
ってやれていたし。

それが今や、
ただ走るのも難しい。
筋トレだってパーソナルで
見てもらわないと
すぐどこかの関節が痛む。

連ちゃんで練習行って、
少し無理もしてしまうと、
次の日関節にひびいて。
仕事終了時刻が近づくにつれ、
「無理してでも行く」
という気力すらなくなってたり。

練習に行けば周囲の若者との差、
反応の鈍さを痛感したり。

だけどそこまでしても、
やめる気すら起こらないし、
どうやって続けていこうか、
それだけしか考えてなかったりする。

だからこそ、
もどかしい日々だったと思う。

あの頃だってそうだった。
出来なくなってたんだよね。
みなと同じことは。

行ける気がしていた、
できる気がしていた、
努力して練習すれば、
出来ないことも
出来るようになる、
そう思ってた。

だからこそ、
いくら練習しても
出来ないことに
なんでだろうって、
悩んでいたんだよね。

3日連続でムエタイジム行くと
必ず3日目には足を引きずりながら
帰ることになって。
しばらく数日はダメで。

なんでだろうって。
思ってたよね。


2年前、このジムに入って
会長から最初に

「年齢を受け入れましょ!!」

と、諭すように言われて、
その時は
「なんでそんな事言うのさ」
「まだまだ出来るよ」
「出来ない言い訳したくないよ」
なんて思っていたんだけどさ。

その意味を痛感する、
そんな2年だったなって思う。

年齢を言い訳にするのは
確かに違うとは思う。

「言い訳」

って、出来ない前提で
もしかしたら出来ること、
からも逃げてることだよね。
そうだとすると
もったいないことだよね。

だけど身体の変化の過渡期に
耳を澄ますようにちゃんと、
自分の身体の声に耳を傾けて、

何が出来なくなったのか
何だったら出来るのか
どこまでやればダメなのか、
どうしていけば続けてできるのか、

それらをちゃんと、
把握してやることが
結局長くうまく、
好きなことをやり続けれることに
繋がる道なんだと今は思う。


最近会長によく、
ディフェンスを注意される。
例えばその一つに、

パーリングが大きい

というのがある。
普通、今までのジムだったら
言われるとしたら

「パーリングは小さくていい!」

だけだよね。
だけどさ、
何故大きくなってしまうのか、
その自分の変化を見逃していては、
自分にとって良いディフェンスが
できるようにはならないんだよね。

会長には

「それだったらブロッキングに集中しよう」

「ブロッキングして少し動く」

そう言われて気づいたのは、
反応が鈍くなっているから、
それをカバーするのに無意識に
どうしてもパーリングが大きくなったり、
後ろ重心に避けてパーリングしたり。

年齢を言い訳にするんじゃなく、
年齢を気にしないわけでもなく、
年齢からできなくなってることを
ちゃんと理解した上で、
何ならできるのか、
今の自分のベストはなんなのか、
努力の方向をどう向けていけばいいのか、
それはいい方法を教えてもらって
自分でもしっかり考えていけば、
まだまだいくらでもあるんだ、
ってことにようやく気付いて。

だからこそ。

今練習がとっても楽しい。