どーも。
ドモホルソです
今日は
「まぁ人間ってそんなもんだわな〜。」
という着地な話です。
先日
斉藤さん
というアプリを知り、やってみました。
音声⇔ビデオチャットが楽しめるというアプリ。
誰かと話してみようと思い、相手を探します。
ティリティリ〜ン…♪
（サーチ中の音）
直ぐに引っかかってくれます。
プップップップップ…♪
（音声が繋がるまでの音）
「こんばんわ。」
ティリリリリーン。
（通信を切られた音）
こんな感じのアプリです
普通に会話できる人が
まぁいない。
ビデオチャットも兼ねているので
ほとんどの男性は
「見せます
」とか「見せて〜
」
のような感じ。
不健全極まりない
気持ち悪いアプリでした。
運営もそれをわかっていて
広告料で稼いでいるんだろうなぁと
用意に想像できます。
気持ちの悪い運営です。
まぁでも、
中には普通に会話できる人、
したい人がいるだろうと
ずっと探していました。
変態な中高生男子には目もくれず、
ちゃんとキャッチボールできる人を
探しました。
男も変人ばかりですが、女も女。
ちゃんと会話しようとしてくれる人が
まぁいない。
空気感がもうフザケてる。
コンビニの前で屯してる空気がプンプン臭う。
何にもしてないのに
「キモ！」「死ね」「バーカ」
これからの日本…
ガチで心配ですｗ
そんな中。。。
プップップップップ…♪
「こんばんは。」
「こんばんはー！」
好青年と繋がりました。
16歳のヒキコモリさんで、
中学時代のイジメのトラウマで
高校に通えていないという方。
無視されたり、筆箱を盗まれたり。
そんなイジメだったみたい。
僕も真剣モード
なんでも、
トラウマで高校に行けないから
この斉藤さんアプリで人とのコミュニケーションを
学んでいるらしいのです。
そしてそれを18歳の高校卒業の時期まで続けてみる。
という、ちょっとかなり病んでる子でした。
こんなところでは
何のコミュニケーションも学べない。
できれば、トラウマがあるかもしれないけど、
頑張って高校に行って人と触れ合ったほうがいい。
でないと19歳になって社会に出るのが余計にしんどい。
そう言ったんですが、
「行きたくない。殺されかけたから。」
と言うのです。
いやいや。。。ｗ
さっきは無視されたり筆箱を盗られたりって……
ちょっとこの子に不信感を覚え始めましたが、
なかなか言い出せなかったらしいので
真剣に聞いていました。
なんと。
喉をペン
で刺された
ということで、
全治一ヶ月の入院をしたらしいのです。
あかんやつやん。
タイーホのやつやん。
と思い、
相手は罰せられたのか聞くと、
相手の親がPTAの上と繋がっていて
なんの問題にもならなかった…
みたいな事を言い出すので
「いやいや。ならなかったじゃなくて、
問題にしないとダメやん？」
そう言うと、
なんでかわからないけど
何もなかったようになってしまっているらしいのです。
すると突然。
「水飲んでいいですか？」
ズ、ズズズズズズズズー！
げほげほｇくぁｗせｄｒｆｔｇｙふじこ
という感じなので
「飲みづらいの？」
そう聞くと
「え、い、いや。その。えと…。分かります？」
という態度。
分かるというか、
すっごい音。
ズズズズズリズリズリーー！！
いうて飲むので誰でも分かる。
飲み込むことに障害がある…らしい？
「完全に喉を刺された後遺症やん？」
そう聞くと、
「やっぱ。そうですよね。
そう思いたくないんですが、そうですよね。。。」
……絶対にそうやから。
で、
家族にも言っていないし、
病院の先生もその事実を知らないらしい。
この症状を隠す意味がわからないから聞いてみると
「もうお父さんには心配をかけたくないから」
とのこと。
物心付いたときには母親がおらず、
いろいろ心配かけたお父さんに
もう心配はかけたくないということなので、
それは親目線としては、
隠されている方が傷つくと言いました。
なんとなーく、
このあたりから、なんかおかしな感じが始まります。
そして、
急にこう言い始めました。
「俺にもプライドがあんの。
親の心配なんか二の次やけん。
俺のプライドが傷つくんだよ！」
？？？？
ん？ん？
ちょ、ま。
あー。
黙ってることは君のプライドだったんだ……。
でも。
何のプライド？
まぁ飲む時に飲み込めないから
変な音が出るのを隠したいという気持ちは分かるけど、
それを隠し通すプライドの意味がちょっと理解できない。
ましてや親にも言えない。
と言うか、病院の先生もその事実を知らないって
どういうことだろう…。
なんか胸騒ぎが始まりました。
すると急に相手がビデオチャットモードにし、
自分の顔を写し始めました。
16歳にしては老けている印象。
胸騒ぎ。的中
その人の左手にはアイコスが握られていて、
たまにスパスパ吸っていました。
アイコスは電子タバコ。
その人は16歳。
「いくつなの？」
「28ですね。」
ズズズズズズズズー！！
「何飲んでんの？」
「あー。まぁお酒も飲みますよ。」
・・・・。
左手には電子タバコ。
右手には缶酎ハイ。
全部ウソでした。
どこまでが嘘かは確認してませんが、
こういう感じならもう全部ウソと考える方が自然。
この時点で、深夜の3時半。
「親身になって聞いてたんだけどな…」
「だから、最初に、
『こんな話聞いてもらってすみません』
って言ったじゃないですかー。」
？？？？？
OH.NO….
意味が分からん
28歳。
自営。
牛を飼っている。
そういう人でした。
「為になる話を聞きたかったんですよー。
やっぱ人生、ナンバー1になりたいですし、
人を動かしていかんといけんけん。」
たしかに…この人。
頭ん中16歳だな。。。
それは認める。
僕は、
「君、多分そのうち失敗するよ。」
そう言って通話を切りました。
お前は
牛は動かせても
人は動かせない
そう頭でウマいこと言った後に、
「まぁ人間ってそんなもんだわな～。」
と呟き、妻の横に行って寝ました。
人間の悲しさ。闇を見ました。
生きたくて生きたくて、
家族が愛おしくてたまらない中
息絶えてしまった方もいれば
電波の向こうの人をおちょくって
楽しんで生きている人もいる。
何だか空虚。
虚しくて仕方なくて、
涙が溢れる思いで眠りにつきました。
でも、良かったと思う。
嘘だったとしても、
その架空の16歳を全力で心配することができた。
それは虚しいことじゃない。
とても意味深いこと。
正直にぶつかることができて良かった。
そう思うと、
僕にとってはプラスなひとときでした。
結論。
嘘は付けば付くほど
自分を虚しくするもので間違いないですね。
なんにも得ることができない。
で、斉藤さん（アプリ）を削除しました。
電波の人間と付き合っていると
病みそうになりますねｗ
人はね。あったかいもんよ。本来は。
そういう世界で人と接していきます。
おわりんこちゃん