警備魂 ここに極まれり -4ページ目

警備魂 ここに極まれり

民間の警備会社に勤務しています。
〜転勤に伴い第2章突入でございます〜

引越準備をしているんですよ。この度大幅な異動の波に巻き込まれましてね。別に飛ばされたわけではなく、言ってみれば組織改変てなところでしょうかね。

で、机とロッカーを明け渡さなければいけないということで、毎晩業務を終えてからセッセと荷物整理をやっております。

この机は入社間もないころから慣れ親しんだ机でして、特に最近超高速化を果たしたPCを手放すのは非常に惜しい。

こればかりはどうにかならないもんでしょうかね。次行くところも私が一番後輩である為、机もPCも期待は決してできないのです。

そして、警備会社といえば最も扱いに困るお荷物、制服でございます。制帽から靴から、全部ロッカーにブチ込んでありますから。

邪魔ですねぇ。

でも命の次に大切な制服(なくしたらクビは間違いない)。国家公安委員会に届けている制服(警備会社は着用する制服を届出ないといけない)。粗雑に扱うわけにもいきません。

さて、近頃制服マニアの私は、一目でどこの会社の警備員さんかが判別できるようになりました。いちばんのお気に入りは、某社の現金輸送部隊が着用しているもの。なんでもイスラエル製の最新鋭防弾チョッキだとか。

もはや、ディフェンスに関しては警官を超えてしまってますよ。

ああいう渋い格好には、悪人をシバき上げる武器が良く似合う。武装を強化し、たまには攻撃する側に回ってみては。

警備業法がどうのなんて、この際関係ありません。私がこっそりとやりますよ。

私の担当するお客様の、横浜のご自宅をセキュリティー化することになったんですよ。

以前、思いきりクレームをくらったお客でしてね、何とかうまく切り抜けたら気に入られてしまった。


「今度は横浜で警備入れたいから、是非警備人さん頼むよ~!!」

「あ、ありがとうございますっ!」

私は直立不動で、電話を持ったままお辞儀をしました。

だがこのお客さん、毎度の如く少し要求が強い。


今回は、警備開始・契約締結前なのに、事前に玄関先にステッカーだけはってもらえないか?というもの。

警備会社の社内規則としては当然厳禁です。ステッカーというのは、契約者としての証なのです。

これでは一般の人にも安易に与えているとの誤解を受けてしまいます。

これは私の事業所のお客様のご要望とはいえ、他支店にお願いして通るものではありません。

一応電話で横浜の支店の担当にお願いしてみると、

「契約書を頂いていることが前提。上席もそう言っている」

案の定、そっけないお返事。


そこで、お客に電話。

「私が言っても、(社内規則)がある以上は通りません!ここはお客様自らお電話していただき、担当が話が通じないなら上を引っ張り出して、電話で脅してもらえませんか?これが無理なら契約は無かった事になるぞって言ってください。そしたらおそらく無理も通りますよ!」


私のアドバイス通り、脅しの電話をしてくれたお客さん。

「おたくの会社は、警備人さんの事業所のところは良くやってくれてるよ、でも君のとこはソレなの?」

と言ってのけたお客さん(あとで聞きました・・・。)

結果、「今回だけは例外的に認めます」という事です・・・。


たかがステッカーだけで、何人も巻き込んでエラい騒ぎですよ。

とにかく一件落着です。

改正道路交通法が施行されましたね。

町で見かける迷惑駐車の数が減ったのは嬉しい限りなんですが、とても生活し辛くなったことも事実です。


ガードマンなんて悲惨ですよ。

客先で何か異常信号があがって、警備業法上25分以内に急行しないといけない。

お客なんてそれ以上に早い時間内での到着を望まれる。

しかし、クルマを近くにちょこんと停めて駆けつけるなんていう事ができなくなったんですから。

遠くてもいいからパーキングに停めて、そこからダッシュですよ。このクソ暑い中。

配達業者と違って下ろす荷物がありませんから、当然そういったスペースも利用できません。


こういう世の中になったのも、大阪・名古屋のような大都市の、迷惑駐車の奴らのせい。

私みたいなほとんど車に乗らず、乗っても路駐なんてビビッてやらないドライバーにとっては迷惑以外の何物でありませんね。ハッキリ言って。


さっそくうちの会社でも、ペタッて違反シールを貼られた人がいますよ。うちの会社第一号。

それと、どういうわけか最近立て続けに事故が起きている。しかも大きい人身事故まで。

朝礼では、事故した者が全員いる前でお詫びのスピーチ、のち土下座。さらし首ですよ・・・。

会社全体が独特の雰囲気に包まれています。

「このヤバイ状態で違反や事故を起こすと、次は首が飛ぶ・・・」

いつしか社員の間でそう語られるようになりました。

それ以来、会社のクルマに乗るのが怖くって仕方ありません。

ハンドルを握るだけであれだけ緊張するのも、初心者以来の出来事ですよ。


さて、ここでいつもの余談です。

これは警察の課長サンを知り合いにもつ、とある企業の管理職から聞いたお話です。

「この改正道交法で、本当に一歩でもクルマから離れたら違反なのか?」

という質問に対する回答です。


違反は違反ですが、それも法律上はということ。

では実際どうかというと、「シールを貼られる前にストップをかけることができたら(クルマを動かしたら)、違反にならない」

だそうです。本当かどうか、私は責任持ちませんけど。

どなたか勇気のある方、試して結果を教えて頂けたら幸いです。

防犯カメラが売れております。

ご存知の通りこういうご時世ですから、マンションや店舗などから注文が殺到。

有難いと思う反面、防犯カメラに監視されての生活というものは、窮屈なものです。


さて、

「防犯カメラかダミー(偽物)か見分けがつくか??」

誰もが一度は疑問に思った事があるでしょう。

私どもは、防犯カメラもダミーも商品として扱います。


で、結論から言うと・・・

これが見分けがつきません。ではその理由を申し上げます。


まず、どのカメラメーカーさんも、外見は全く同じカメラを防犯ないしダミーカメラとして作っている事。

手にとって見たら分かるのかも知れませんが、そもそも設置してあるカメラを手に取る事は不可能です。


そして二点目。

防犯カメラというのはそれだけでは機能しません。

ケーブル・電源装置・レコーダー・モニターを繋いで初めて意味を成すのです。

外から見えている部分というのは当然カメラ本体だけで、壁の裏側を伝って線を引っ張り、電源装置以下のものを接続、レコーダーは記録、モニターはその映像を目で確認。そうしてようやく意味があるもの。


つまりは、お店なら従業員の部屋。マンションなら管理室に入って初めてわかるもの。

外からでは確認する術がありませんよね。


それにしても近頃は本当に物騒ですから、本当に作動している防犯カメラというものが増えております。

そして、重要な部分は本物。それを補う形で、ダミーカメラを数台設置して威嚇する。

そういう使い方もあります。


何はともあれ、悪い事はするもんじゃありません。


ここから例によって余談です。

カメラもピンからキリまであります。

高いものだと、誰もが知っているT社やM社。

逆に、驚くほど安いのが韓国製のもの。

全部ひっくるめて倍ぐらい差がつく場合もあります。


ですが安い方のカメラ、

「カメラから火が出た!!」

「カメラ映像が突然消えたぞっ!どうしてくれる!!」

とクレームが多いのも事実。


安いのも考えものですよね。


夕方たまたま取った電話が、

「警備導入を検討しているから、大至急見積もりを持ってきて!!」

っていう内容だったんですよ。


「見積もり」って一概に言いましても、機械警備の見積もりは、センサーの数・種類・監視点数をコンピューターに入力してはじき出しますので、見たことのない場所で出せるものではありません。


急ぎとの事だったんで、電話から20分で現地に駆けつけました。

このあたりの迅速さは、警備会社の面目躍如、と自負しております。


さて、現地に行ってみると、既に他社が帰った後ではありませんか。

要するに、電話の主は様々な会社に見積もりを出させ、競合させようというのです。


こうなると、警備の安売りをせざるを得ません。きょうび機械警備なぞどこの会社でもできるのです。

となると、決めては値段とクオリティー・・・。

ここで我が社がいつもバッティングするのが、某社なんですよ。

あのふざけたCMの、アレですよ。


で、奴らは資本がありますから、値引きだって底なしにやってくるのです。

我々の常識から考えて「えぇ~・・!」という位まで。まさに薄利多売。

で、その某社に勝つ為にはこちらも社内を駆けずり回って上司にペコペコ頭を下げます。

それでも額がどうにもならないと、隠れて値下げしたり、逆ギレしたりと色々やるわけです。


さて、ここからは余談です。

機械警備というのは、大雑把に申しますと、名前を聞いた事の無い会社のほうが安い傾向にあります。

ですから、値段で選ぶならそういった地場の警備会社サンにでもお願いするのがいいでしょう。

しかし、ネームバリューがないという事は、ステッカーにもあまり効果がない。

「とりあえず警備は入れてありますよ」という程度でしかない。


そんなものは我々業界内の人間であれば、有事の際どこからガードマンが駆けつける(オンライン警備)

のか、はたまた住人に警報が届くだけ(ローカル警備)なのか、分かっています。

つまりは、プロの泥棒さんならそんなことは当然知っているという事です。


どうせ警備を導入するのなら、そういったことまでキチンと頭に入れた上で、我が社を選んで欲しいものですな。

とある企業の社員さんらの前で、プレゼンする機会を頂いたんですよ。

私どもが扱っている商品にはこういう物がありまして、是非御社のお取り引き先等にも紹介願えませんかってね。

十名程度の社員さんと名刺交換後、まず我が社の他の営業マン。続いて私がプレゼンを行います。

説明会は滞りなく進行し、間もなく私の出番。緊張をほぐすためすうっと深呼吸。モチベーションを最高潮に高めます。そんな折、ふと右となりの机をみてギョッとしましたね。

相手方課長の机の上に置かれた私の名刺。私のプライベートの携帯番号とメールアドレスがしっかり記入してあったのです。

そう、この名刺。先般企業の説明会で、ある会社の女性に手渡そうと思ってはみたものの、結局渡せずじまいだった名刺なのです。さっさと処分すれば良かったものを、名刺は自分の分身だからと躊躇ってしまい、放置したまま失念。

プレゼン前に精神的揺さぶりをくらっては、さすがの私も100%の力を出し切れませんよ。大失敗。名刺はそのまま置き逃げです。

今頃「あのバカ社員がプライベートのアドレス晒しやがったぞ!」なんて言われて、社内でさらしものになっているんでしょうかね。回覧で回されなんぞして。
オヤジ口説いてしまいましたわ。
うちのお客がブチ切れて、取れるはずのフライを取り損ねた件ですよ。

問題が私にあって客を失うというなら自分で反省すれば良い。ですが私があずかり知らぬところで勝手にとなると、私も穏やかでない。

その場に居合わせた全員に話を聞いて客観的に判断すると、やはり犯人は2番目に横から奪うように電話を取った男。五十過ぎて某メガバンクから飛ばされてきた出向者であります。

翌朝私はその社員に詰め寄ってやりましたよ。どういう状況だったのか説明してくれってね。口調は穏やかに、かつ思い切りにらみつけて。

そしたらその社員、やたら客が云々と自分の非を決して認めない。聞けば過去にもいくつか問題を起こしたトラブルメイカーにも関わらず。

正直殺そうと思いましたね。そういう雰囲気を出してたのか、すぐ私の先輩が飛んできまして、隙あらば私を止めようとしてましたので、私もそれ以上踏み込む事はしなかったのです。

私もバカではありませんから、勝算ありと踏んだからこそ年令が倍以上ある人間にケンカをふっかけたわけです。

これが上司だったら・・・間違いなく飛ばされてますね。
うちの支店はすんごい人数が多いんですよ。ですからかかってくる電話の量も尋常でない。

で、電話を取っては担当に取り次いだり、面倒な時は席を外しておりますが如何致しましょうか?と遠回しに排除したりと、適当かつ誠意をもってさばきます。

かねてから支店内どこもてんやわんやの状態で、電話対応が悪くサービス業にあるまじきとのおしかりを受けておりました。

まぁそんなさなかに、珍しく私にかかってきた一本の電話。話ではあなたと契約しますよという、神様の贈り物。

それが新入事務の女→うだつの上がらない、評判悪い社員とたらい回し。3人目に電話対応をした私の先輩もとばっちり。

やっぱり考えさせてください!とガチャ切りされたらしい。

外回りから帰ってくるなりそんな話を聞かされて、大至急お詫びの電話を入れるも後の祭り。

「警備人さんはともかく、お宅の人たちは警備会社としては考えられない対応ですね」ときたもんだ。

いや、私も同感ですよ。だからバカな社員はクビにするか関連会社に飛ばすかせよと日々こうやって訴えているんです。

まさか社内の人間が邪魔してくれるとは思わなんだ。
頼む、頼むからリストラ断行して、使えない人間は淘汰してください。

使えないのが自滅するのは構わないですが、私の足を引っ張るのだけは勘弁ですよ。
我々警備会社は、日々サービス業を行っております。常にお客さまあっての私たち。お客さまが落とされた銭を掻き集めて、慎ましく生活を営みます。

以前勤めていた(バイト)ピザ屋での事ですが、道に迷っても絶対電話してはいけないお客さまがいたんですよ。電話したばっかりに胸ぐら掴まれて、脅される仲間まで出てきて。

その後お店のデータには「絶対ニ道ニ迷ウナ!」て表記されてましたね。

最近知ったのですが警備会社でも、某所にそういったデータがすべて集められております。

「○○様、△月△日に××というクレーム有り」
「○○様。要注意!!何事が起きても22:00以降は電話不可!」

ずっと残りますよ。何事が起きても、というのはお客さまが留守中に泥棒に入られると電話をかける必要があるのですが、それすら翌朝にせよという意味です。

仕事の性質上からか、一般人でない人もお客さまもいますので。

また、下っ端のチンピラほどやいやい言ってくるのです。

そんな客でもカネはカネ。拾えるものはドブをさらってでも拾います。

卑しい商売ですよね。
最近どうも気になる事がありましてね。

警備会社という所は、非常に喫煙者の人口が多い。


という事は私の身の回りにも喫煙者の方がわんさといらっしゃるんですね。

で、やはり喫煙者の彼ら、非喫煙者の私よりも明らかに休憩時間が多い。もちろん全員というわけではないですよ。

電話がかかっているのに席にいねぇなと思い探してみると、大概喫煙コーナーにおるわけです。

また、喫煙者同士がタバココーナーで一緒になると、妙なコミュニティーが結成されますよね。要は喫煙者同士の無駄話です。

そんな彼らに限って仕事を終え帰るのも遅いんです。会社はそんな奴らに決して安くない残業代を払ってるんですよ。おかしな話です。

はっきりいってコスト意識が低すぎますね。ではこういう話は上司にすべきかと思いますが、ここはグッとこらえるべきなのです。

上司どころか支店のトップから何から、みなさんお揃いでスパスパやってますから。

多勢に無勢、ここは退くしかありません。