板橋区立美術館へ「だれも知らないレオ・レオーニ展」へ行ってきました

この作者の名前を知らなくても絵本は読んだことがあるのではないかしら


館外には「スイミー」の絵がずらーーっと


私は実家に右下の「アレクサンダとぜんまいねずみ」がありまして。とっても懐かしくて胸がぎゅうってなりました


展示はレオーニの幼少から晩年まで時代毎に分けられていてとてもわかりやすく、さらに多数の展示で驚きました

レオーニは幼少から美術学校へ通ったり、叔父がピカソのキュビズムの肖像画をコレクションしていたり周りの環境がとても影響されていたようです。
ミラノ時代(1936~40年頃)
製菓会社モッタや羊毛製造会社ロッシの広告に携わっていました。
エイヤー時代(1940年代)
イタリアのファシズムから逃れて(レオーニはユダヤ人でした)ニューヨークに来たレオーニですがイタリア的な世界観はなかなか受け入れられなかったそうです。父を通じフィラデルフィアの広告会社エイヤーに採用され、任されたのはモダンなデザインの企業広告でした。ヤマアラシのスケッチの可愛さがたまらないですね。

ニューヨーク時代(1950年代)

この挿絵、なんかわかりみが深い。

単純化されているからこそそのセンスの良さが際立ちます



政治風刺の作品も多いです。

鳥シリーズ

日本の切り絵を取り入れているのです


グッズもたくさん~

ねずみのフレデリックグッズが多かったです。

ひとり暮らしなのに何個あるんだかわからないのにまたマグカップを買ってしまった…あとはジェラルディンのチーズクッキーとポストカード。ショッパーもオリジナルでかわいい


撮影が不可だった「想像肖像」もとても良かったな~。緻密な鉛筆画や油彩、平行植物など絵本作家以外のレオーニの作品も興味深くて人としての奥深さを感じました。子供も大人も楽しめる展示となっています
