ハーマン・メルヴィルの長編「白鯨」は過去にも度々映画化されてきたけれど、
本作は白鯨の元となった1820年捕鯨船エセックス号に実際に起こった鯨の襲撃事故を
元に制作されているらしいの。
「白鯨」は夢中で読んだ文学作品のひとつだから、レオン様としてはやっぱり見ておかなきゃ
ってことで朝っぱらからシネコンへ行って参りました。
原題のタイトル「In the Heart of the Sea」であってこそこの作品のテーマが生きてくる
というのに、なんなのこの邦題…。
「白鯨との闘い」…なんでこんなクソみたいな邦題つけちゃったのかしら。
最近の洋画の邦題ってドイヒーなのが多いけど、ほどがあるでしょ。ぷんぷん。
監督はロン・ハワード、主演はクリス・ヘムズワース。
キリアン・マーフィーなど名優が脇をかためキャスティングもGOOD。
音楽も非常に良いです。
レビュー見たらあんまり評価が高くなくてびっくりしたんだけど、あれだね、
「デカイ鯨が人間を襲う海洋パニックもの」だと思って見てる人が多いんだわね。
違うのよー、これはヒューマンドラマなんDEATH!
自然界における人間の立ち位置や、人間の本能、善悪の概念、
海っちゅーでっかい水たまりを舞台に「生きる」ことを問う哲学的なドラマなのよ!
というわけでレオン様的には高評価でしたの。
ババ泣きー。
あー久々に白鯨読み直したくなったわ。