見えてる。この夏、20年目の夏にしてはじめて見えましたよー。僕と彼女が恋仲にならない未来が。
夏に毎年淡い期待を抱いては、それを心にそっとしまいこみまるで眠り姫のごとくそれをひたすら待つ。僕自身が勝手に独りよがりに望んだその未来。未来を見据えて眠りこむ。こっくりこっくり、ありゃりゃ、もう手遅れみたいです。ってことを毎年繰り返してきたんだよ。もういやだ、と思ったら見えたんです。見えてしまったんです。どこか僕と彼女を引き寄せる何かを感じ取れません。これは僕が最近視力が悪くなってきたことが起因してるのではないかと思うのですが、人は目で見た情報をとてつもなく頼ってしまう傾向にありまして、しかして目というものは結構適当なものでありまして、ほかの筋肉とかが常にフルパワーで活動してないがごとく、視力というものもフルパワーでは活動しておりません。そのため見えてくるものっていうものは案外適当、本当にあるものある色で見えているとは限らないのです。それを自分、視力いいですから(キリッ、と言い当ててそれに頼る=本当のものが見えていない。ということにつながるわけですが、視力が悪くなってきたから目から入る情報だけを頼ることはなくなり、雰囲気などを感じ取る力というものを多少備えてきたみたいです。それでやっと見えたのです。未来。これで本当に悲しむことはなくなったんだね★
僕は本屋へ行く。今日も漫画を買いに本屋へ走る。
目的の本を抱え、レジに向かう。本への期待、発売日までのもやもやなどが解消されるその瞬間にどこかへ飛びたてるかのような快感を覚えるのです。悦に浸り、この漫画をエアコンの効いた部屋で座布団をひろげ、麦茶を片手に読みふける。なんという贅沢な夏。そんなことを胸に秘め、財布を広げると・・・
「カヴァーはおかけしますか?」と店員の声。どちらでもよい。しかしケチ精神がここで働き、毎度毎度ほぼ迷わず「Hi!」と答える僕。テンション的にも「はい」ではなく「Hi!」もしくは「High!」です。まぁね、本を外気から守るという点ではこれをするに越したことはないですよ。さすがは本屋、本は本屋ですね、と感心するべきところなのですが、肝心なのはお金を払った後こやつらは袋をくれないんですよ、袋。僕の統計からすると、超大手、というより●●書房とか××書店とか本だけを売りにしている店はたいていくれない。こやつら、カヴァーが袋だと思い込んでやがる。ま、まぁいいですよ。そこまで僕も贅沢は言えません、まあ贅沢言えるほど各書店には僕足を運んでそれなりの売り上げに貢献をしているつもりですけど、まぁたかが漫画と小説と雑誌しか買いませんからね!その辺なんてホント安上がりなエンタテインメントですからね、こんな僕一人がどんなに買ってもその店の経営状態とか変わんないよねとか思って電車に乗ってラッシュアワー、さてさて買いたてほやほやの漫画を読みますかと広げてみたらガタンって床に落っこちてんじゃねーかふざけんじゃねええええぞおお!あいつらカヴァーの何も知らねえ!上下に折り目が付いている意味を全く理解していない!あいつらただ本に紙をかぶせただけじゃねえかそんなんカヴァーじゃねえよ覆いかぶさってねえよカヴァーってのはこういうこと言うんだよ(僕の租チンを見せながら)★