じゃんけん。


ひとえにじゃんけんというと、何かを決めるときに困ってしまって話し合いでは解決できずに物事の方向性を運に任せるというギャンブル的なものを思い浮かべる。ただ手段が手段なため、大きい判断を下す場合にはこれをあまりつかわない。なぜならそれが「じゃんけん」程度だからである。

AKB48のセンター争いも、なぜか今回はじゃんけんであった。僕は彼女らのファンではないためそこまでに至った経緯を知らないが(まぁ毎回あんな神経削るような総選挙もやってられないか…)思わぬ人が今回はセンターに選ばれたらしい。我らがこじはるは3位でなかなかなポゼッション。もしかしたら今回のことで、センターの子は今後テレビ番組の起用が増えていくかもしれない。

また、昔のドラフト会議もじゃんけんで行われていたらしい。ドラフトに指名された選手の人生を大きく変えるであろうこともじゃんけんで執り行われていた。今でこそくじびきになっているが、人の人生を「くじ」なんかで決めちゃっていいのか?とも僕は思う。じゃんけんの方がまだいいのではないだろうか。

なぜならじゃんけんは、自分の意志である。あれを出そうこれを出そうと頭で考えた上でこぶしの形状を変えるものだ。それに比べくじびきは、意思が込められない。複数の封筒のうちのあたりを当てようとはするかもしれないが、自らの力は運しか込められていない。

話し合いも頭で考えたことを口にするわけだから、これ以上の自分の意思をはっきりと外へ出す方法はないんだろうが、じゃんけんにも込められていないとはやはり言いきれない。後だしというずるがあるのも、そのあらわれなんじゃないだろうか。だから、今回のAKBのじゃんけんは理にかなっていると僕は思っている。例えセンターが誰であろうとも。


僕があまりにも女性に対して耐性がなかった話。
今でこそ僕は非DTでありますので、それなりの女性に対するたしなみというものを持ち始めた(ような気がする)。

大学のあるイベント終わり、珍しく飲み会というものが催され僕もそれに参加することになった。大学の飲み会、もちろん男女入り混じっている。(ここでリア充と思うならもう仕方ないが、リア充でもなんでもいいから聞いてほしい)

最初こそ男女がそれぞれ分かれて座っていたけれど、お酒と時間が進むにつれてだんだんみんなガードがなくなっていく。僕は変な酔い方をするタイプなのでもうなんだかよくわからないことをしゃべっては、だんまりを決める。よくしゃべってはだんまる。女子に向かってなんだか知らないけどいじられながら、いじるというものは制限しなければいけないんだよ本人にとってはいじめと感じてるかもしれないんだから、などと説き始めたりする。そろそろいとうざし。ただ本人はそんなこと言いながらももっとかまってよハァハァ、とか思い始めていたのであった。

普段から「nebe先~輩♪」と、かなりフレンドシップに接してくる後輩女子が隣に座った。
「えー、なになにnebeさん何話してるんですか?」

普段から僕の声は小さいものでして、お酒が入って多少言葉の勢いこそあったもののボリュームは足りなかったようで後輩女子がすごく耳を傾けている。

すごくすごく耳を傾けている。

ものすごく耳を傾けている!

その時であった。テーブルの下で彼女の太ももと僕の膝小僧が触れ合ったそしてピピッ!その瞬間パスモ(スイカやイコカ?)のようにタッチアンドゴー。熱したやかんに指が触れた如く、僕の膝小僧は勢いを持って反対側へと離れていったのであった。僕はもとより女子と触れ合ってみたかったのであったので、まったくの自らの意思を介さない脊髄反射を起こしたのである。

僕「もう、ちょっとやめてよ無理だって無理ww(うおおおおおおおおおおおっ!!!)」

僕の体は一体どうしたんだろうか、もう異性とは愛し合うことができないのだろうか!?と、無難にいじりをかわしながら心の中心で叫んでいた。後輩女子もそれより近づくことはなく、その日は解散に至った。悲しい運命との戦い、失恋……!ああ、素晴らしい脊髄反射よ。ありがとう、純粋で無垢な気持はまだあの頃からはあまり変わっていない、と思う。
ああ!またこんなに生えてるじゃない!


最近眉毛がある程度生えていても気にしなくなった。もちろん、いつまでたっても抜いても抜いても数日後にはまたボウボウになっているのだけれどもさ。だって毛抜きって結構面倒じゃない。

最初はまったく気にしてなかった。眉毛がなまこのようになっていても、たくあんのようになっていてもこれが普通だと思っていた。死の恐怖や恋人の有無と同様に、大人になればすべてが解決されるものだと思っていた。どれも大人になったからと言って変わるものではなかったけれど。

とりあえず毛の量を減らすことからはじめた。僕は髪の毛が抜けることはすごく気にするけど、眉毛はとにかくなくなってほしくてたまらなかった。きれいに抜いたところがつるつるすべすべするのが何よりも楽しみだった。(他に楽しみがないってのが悲しいがな……)しかし長さをまったく気にしていなかったので、今までがポスカ(黒)だったのが、マッキー(細)になったようなものだった。当時の写真を見て、黒々しさは細くなったことによってさらに際立ったように思える。


そして今。
細さも落ち着きを見せ始め、マッキー(太)くらいに。黒さでいえばお悔やみの際の筆ペンあたりであろうか。しかし、カットをすることによりより毛抜きにかける時間が増えてしまったためほっておきがち。もう面倒くさいんだよ!!!

昔なら眉毛の下に紫のラインがひいていたら「もう人前に出られない~」などと眼もつけられない女子のようなたわごとをわめいていたにもかかわらず、今では「もう知らん知らん誰も気にせんだろ面倒だし」とある種の妥協が。こんなんで若者、イケイケ男子を名乗れるのだろうか!?

高校の時、イケメンの男子がこう言っていた。
「おれ眉毛とかいじったことないよ」と。
しかしりりしく整えられているように見える。そう、すべては顔立ちなのである。

例えばAKBのまゆゆ。彼女は結構眉毛が太いが、今の顔立ちと髪型を考えればベストの太さなのではないだろうか?もちろん、彼女はアイドルだから生えっぱなしってことはないだろうけど、人知れぞれベストの太さというものがあるのだ。

そのイケメン男子は、どちらかというと野獣っぽさを秘めたワイルド系。僕は草食系である。草食は森のようにがつがつと生えた豊かな眉毛より、草原のようなさわやかな眉毛を目指すべきなのである。顔面から草食がにじみ出ている人間は薄眉毛をおすすめしよう。


ここで疑問が芽生えるであろう、本当に怖い系の人にはあまり眉毛が生えていないのはなぜなのだろうか?

正解は戦場、戦のあと、焼け野原。それらをイメージするとご理解いただけるであろう。

日がたつにつれて髪が伸びる登場人物のいる漫画って驚くほど少ないと思う。今のジャンプだって髪が伸びる描写があったのはいるまるとスケットくらいでありどちらもギャグとしてであった。そんな日本の漫画の常識、タブーがあるにも関わらずドラゴンボールの登場人物はちょくちょくヘアスタイルが変わっていた。それはやはり髪型が変わってもキャラが判別できる画力の高さからできるわけであって、ドラゴンボール鳥山明の偉大さを物語っていると思う。



今では男子も髪を切るのには美容室に行かなければならない。美容室に行かないっていうだけで、非おしゃれというレッテルを貼られてしまう。どんなにかっこいい、ダルビッシュもうなずく髪型を手に入れても「床屋で切ってもらった」という事実ひとつで女性からは見向きもされず。


人間髪を切るという行為は今まで培ってきた自分のイメージを捨ててしまうようで、誰しも多少は抵抗を覚えるものである。小学校のころ男子を牛耳っていたガキ大将は、髪を切ってきた次の日だけは人目につかないようにこそこそとしていた。

それに床屋にしろ美容室にしろ髪を切るためのポジショニングが非常に閉鎖的だ。髪を切るお店でしか使われていないであろうあの独特の形状の椅子、首をゆるいとはいえゴムで縛られポンチョのような格好をさせられる辱め、さらに大鏡の前。そして美容師の威圧的な大度としゃべらなければ空気が持たない雰囲気。もはや磔の刑だ。人見知りにとってはこれ以上過酷な状況はない。


しかもこの大鏡というのがかなり厄介なものであり、髪を切っている最中は横などを向かないように常に正面を向き続けていなければいけなく、すなわちそれは常に自分の顔を正面切って睨み続けているわけであって、すなわちそれは美容師さんの非常にどうでもいい会話(なんで彼らはあんなにプライベートに興味のある振りをするのだろう…まぁ場が持たないという理由だろうけど)に対してなんらかのリアクションをとらなければならないのであるがこの磔の状態で自由に動かせる箇所が顔の筋肉しかないので笑うしかない笑うしかないが非常にどうでもいい話であるのでぎこちない笑いにしかならないその笑い方の気持ち悪さったらありゃしない!それを自分自身が真正面から見る感覚は、ラジカセで録音した自分の声を聞いて恥ずかしいと思う気持ちにどこか似ているを体感しなければいけないということなのだ。


そんな美容師が最先端だとすれば、僕が昔通っていた床屋のおやじさんは堅物すぎるかもしれない。黙って自分の仕事をこなす職人気質。おしゃれだとかおしゃれじゃないだとか、そんなことにとらわれてしまうおかげでそういった職人の人達から若者が離れて行ってしまう…1000円カットの台頭もあり、将来的に床屋というものはなくなってしまうのではないだろうか?


今度久々におやじさんのいる床屋に行ってみようと思う。待っている間あぶさんを読もうと思う。あのくるくるを見に行こうと思う。おやじさんよく耳切っちゃうけど、その時はかわいくあやまって値引きもしてくれる。帰ってから思ってもみないアシンメトリーっぷりに気付くときもある。だけど顔剃りの気持ちよさだけは絶品なのだ。