とにかく今年の節分は厄日としかいいようがなかった。


とりあえず東京を突然襲った大雪。なんなんですか。小さいころならまだしも、いえ、学校行っている間ならまだしも、高校三年生でもう学校へ行かなくなったこの時期に大雪なんてあんまりじゃないですか!
友達と一緒に雪で戯れることすらできないうえに僕はバイトだったんだぞ!チャリで2~30分くらいかかる距離にあるバイト先に、雪の日で自転車が使えなくて「今日休みますわ。」とか電話したら一発でクビですよ!


仕方ないので自転車で行きました。


自転車でいけないほどの大雪に見舞われたここ東京。しかしそんな雪があろうとなんであろうと自転車で行くこの執念。まさに自転車マスター。僕の愛車もそろそろ日本縦断するくらいの総走行距離になっているはず。一日に山を何個も上ったことさえあったこの自転車に、不可能なんてないのです!


しかしこの大雪です。積もっているなか、自転車を走らせていくわけですからものすごい抵抗。さらに、僕の本来眠っている本能的な部分では雪が大好きなわけですから、わざわざ雪に向かってつっこんではすべるかすべらないかのその瀬戸際を楽しんでみたりしているわけでありまして、バイト前からの疲労困憊ぶりがはんぱじゃありませんでした。まず一つ目の厄。


二つ目はこんな雪の日なのに買い物に来る客がいつもとそう変わらず、忙しかったこと。

バイト恐怖症(なのに働いている理由は金)なので、万全な体調を毎回確保しておかなければならないと思っている僕がなぜわざわざ抵抗ある道を自転車で遊びながら来て疲労困憊になってたかというと、どうせこんな雪の日に買い物する客なんていないだろうという浅はかな考えから来るものでして、その考えは依然働いていたスーパーでは通用したのです。実際雨の日になると極端に客足が途絶えはじめ、値引きの時間を早くしたり値引き幅を大きくしたりしていたのです。


しかしそんな常識もここの超有名スーパーでは通じず。疲労困憊なうえ、休日の忙しさが加わり、もう大変な目に。ミスの連発なんだぜ。


バイトが終わるころにはもはやヘトヘト。一緒の所でバイトをしている友達はこんな雪の日でも学校には自転車で来るようなタイプなのですが、バイトでは親の車で送り迎え。ってどこぞのお坊ちゃまだよ。バイトっていう自己満足の象徴の、思春期独特の行動(まぁ抜けられない人もいらっしゃいますが)なのにそこに親だしてきちゃかっこわるいっしょ!?


でもそんな車の運転ができる親をうらやましがったりもしながら、彼のことを心底恨みつつ、まだ雪と雨の交じったような冷たい夜空の下もくもくと自転車を押して帰っていたのですが、高級住宅街の裏道を通っている途中、雨でも雪でもない何か固いものが上から降ってきたのです。


鬼はー外ォォっ!


あろうことか高級住宅街に住むマダムが僕に向かって豆を投げつけてきたのです。

これまでさんざんドメテクでは、ありそうな嘘をついてきましたが、ここまで屈辱的な現実に突き当たったことははじめてでした


僕はあまりの自分の不幸さに涙さえ出すことができなかった。帰り通りかかった公園にいっぱい雪が積もっていたので、ひとりで巨大な雪だるまを作って、それに思いっきり雪玉をぶつけてうさばらしして帰りました。