やばい!早く帰らないとMステスペシャル始まっちゃうじゃん!!


と思って部活が終わった薄暗い帰り道、愛車である自転車をかっ飛ばしていました。邪魔する歩行者とかマジ轢いちゃう勢いがあるかないかくらいの。僕の自転車で出せるスピードというのは友達から聞くとすごいらしく、まさに暴走自転車の名前をだいたひかるより名乗ったほうがいいほどだと言われたくらいです。

そんな速さなので曲がり角を曲がるときもドリフトをしなければ曲がりきれなく、そのまま建物へつっこむか転ぶかのどちらかを選ばなきゃいけないのです。このドリフトというのは小学校のころに培ったものであり、僕の小学校からの友達はほとんどみんな会得しているスキルなのです。

今日はそのドリフトを久々に使わなければいけないな・・・と思ってスピードを殺さずに曲がり角を曲がろうとした瞬間でした。ブレーキをつかんで方向転換をした瞬間に、僕の目の前に女性の姿が!!!!僕はブレーキをいったん放してドリフトをやめ、いくらかスピードを殺した状態でその場で転んでしまいました。ふー、若い女性の命だけは僕が命がけで・・・

女「ふざけんじゃねーぞ、ゴルァ!」

僕「あん?」

お、怒ってるゥゥゥゥゥッ!!!あんなに必死こいてあなたのことをよけたつもりなのに、僕は怒られている!確かに、もうすぐMステがはじまるからって浮かれきって、さらには歩道じゃ出しちゃいけないスピードまで出している僕だったけど、命がけだった僕の心意気をもうちょっと評価してくださいよ・・・僕は納得いかないね!ハンコ忘れちゃいました!

で、それに答えた僕も僕でした。「あん」って。「あん」って。喘ぎ声か喧嘩売っているようなものじゃねーか!今からでも遅くない!謝ろう!ひたすらに!

僕「すいませんでしたー!ホントごめんなさい!」

女「アレ?nebe・・・?」

その女性は同じクラスの女子でした。制服じゃない姿は修学旅行以来だったのでパッと見だとわかりませんでした。っていうか意外と口悪いなこの人・・・とか思っていると今度はあっちが謝ってきました。いやいやホント、悪いのは僕なんだって!と、思っていると、彼氏と最近うまくいっていなくて別れ話になりそうでイライラしてたんだとか。そんなところに僕が自転車で突っ込みかけちゃったわけ。タイミング悪いな僕・・・

イライラする気持ちもわかりしたよ。クリスマスが直前だというのに、クリスマスが一年で一大イベントであることは間違いないのに、彼氏と過ごして一番楽しい時期なのに、別れ話を持ちかけられるとは・・・よく見ると目が腫れてる感じだ。きっと今まで泣いていたのだろう・・・女の子もいろいろあるなと思った一日だったのです。