苦手な体育。そしてドッヂボール。
最悪だ・・・と思って望んだその日。私は当たるのが怖くて逃げ回っていた。同じチームになった相川君は次々と敵にボールを当てていく。なんでもできるな、と関心していると逃げることを忘れてしまった。そして敵チームの男子は動きの止まった私を狙って剛速球を投げてきた。私は思わずそこに立ち止まった。痛そうだな・・・でもコレで保健室行ってサボれそうだし、わざと・・・と思ったそのときだった。前に相川君が飛び出してきて、私と衝突をした。その衝撃でメガネが吹っ飛び、どこかへやってしまった。マンガのように、「メガネメガネ・・・」とやんなきゃ見えないほどだったから、あせって地面を這いつくばっていた。男子からは笑われ、女子からはヒソヒソと私の様子を実況中継。なんという惨め・・・私は泣きたくなった。
その時また肩をポンと叩かれた。目の前にぼんやりと見える黒ぶちのメガネ。誰かが拾ってくれたんだろうか・・・。メガネをかけるとそこにはボールを持った相川君の姿が。
「お前、メガネはずすとけっこうかわいいんだな。」
難攻不落の土橋望美城は、恋という名の将軍によって陥落した。
もう現実の男には恋をしないと誓ったあの日。どうしても許すことが出来ないR君の行動と、私のふがいなさ。現実逃避することによって味わえる幸せ。しかしそれはやはり幻想の中だけであって、本当の幸せじゃなかった。私にもう一度だけ、現実の男の人に恋をする資格はあるのだろうか・・・
でもこの気持ちはゆるがない!私は告白を決心。もう決めた。結果は悪くても最悪を味わうことはないだろう・・・だって最悪は小学校3年生のとき味わった。それ以上の最悪はない!と考えると気持ちが楽になった。
私は放課後の体育館裏に相川君を呼び出した。なぜそんなベタなところを選んだかというと、誰もがそれは告白だとわかる場所だから。つまり、この場所に来るだけである程度相手に好意があるということがわかるからだ。来てくれるだけでさらに気持ちが楽に告白することができる。毛嫌いしたり、気持ちがなかったら来なければいい話し。直接断られるよりそれのほうが、気持ちの整理がしやすそうだし。
相川君はやってきた。
気持ちが楽になったからといって、別に緊張してないわけではない。正直心臓バックバクだ。だからってもじもじする態度は相手に悪い・・・ココは堂々と・・・堂々と・・・
「話って何?」
「単刀直入に言うと・・・相川君。キミのこと愛してる。」
言ってしまったァァーーーーッ!意外とあっさりだけど、緊張のあまり「好き」の最上級の「愛してる」を言ってしまったぁー!何コレー、恥ずかしい。台本でもあったみたいじゃんーッ
「それなんてマンガ?どのシーン?」
・・・・・・え?アレ?おかしいなぁー、何かおかしいなぁー。いやすべてがおかしいなぁー。「YES」とか「NO」じゃなくて、なんのマンガって何?シーンって何?・・・・・・確かに相川君は天然の入っている部分があった。それゆえ女の子の中で相川君のファンは少なくなかったみたいだけど・・・こんな時に天然を炸裂するなんて・・・信じられない。やっぱり現実の男なんてみんな信じられない。もう恥ずかしくて明日から学校にも来れない。私は何も言わずにその場を去ろうとした。
その瞬間、相川君は私の腕をつかんだ。
「なぁーんてね。オレもお前のこと好きなんだ。」
目の前がまたぼんやりしてきた。
「またこのメガネ・・・・・・新しいのに・・・変えなくちゃ・・・」
手をつないで帰り道を歩いたその日、私は絵の描き方を忘れた。
最悪だ・・・と思って望んだその日。私は当たるのが怖くて逃げ回っていた。同じチームになった相川君は次々と敵にボールを当てていく。なんでもできるな、と関心していると逃げることを忘れてしまった。そして敵チームの男子は動きの止まった私を狙って剛速球を投げてきた。私は思わずそこに立ち止まった。痛そうだな・・・でもコレで保健室行ってサボれそうだし、わざと・・・と思ったそのときだった。前に相川君が飛び出してきて、私と衝突をした。その衝撃でメガネが吹っ飛び、どこかへやってしまった。マンガのように、「メガネメガネ・・・」とやんなきゃ見えないほどだったから、あせって地面を這いつくばっていた。男子からは笑われ、女子からはヒソヒソと私の様子を実況中継。なんという惨め・・・私は泣きたくなった。
その時また肩をポンと叩かれた。目の前にぼんやりと見える黒ぶちのメガネ。誰かが拾ってくれたんだろうか・・・。メガネをかけるとそこにはボールを持った相川君の姿が。
「お前、メガネはずすとけっこうかわいいんだな。」
難攻不落の土橋望美城は、恋という名の将軍によって陥落した。
もう現実の男には恋をしないと誓ったあの日。どうしても許すことが出来ないR君の行動と、私のふがいなさ。現実逃避することによって味わえる幸せ。しかしそれはやはり幻想の中だけであって、本当の幸せじゃなかった。私にもう一度だけ、現実の男の人に恋をする資格はあるのだろうか・・・
でもこの気持ちはゆるがない!私は告白を決心。もう決めた。結果は悪くても最悪を味わうことはないだろう・・・だって最悪は小学校3年生のとき味わった。それ以上の最悪はない!と考えると気持ちが楽になった。
私は放課後の体育館裏に相川君を呼び出した。なぜそんなベタなところを選んだかというと、誰もがそれは告白だとわかる場所だから。つまり、この場所に来るだけである程度相手に好意があるということがわかるからだ。来てくれるだけでさらに気持ちが楽に告白することができる。毛嫌いしたり、気持ちがなかったら来なければいい話し。直接断られるよりそれのほうが、気持ちの整理がしやすそうだし。
相川君はやってきた。
気持ちが楽になったからといって、別に緊張してないわけではない。正直心臓バックバクだ。だからってもじもじする態度は相手に悪い・・・ココは堂々と・・・堂々と・・・
「話って何?」
「単刀直入に言うと・・・相川君。キミのこと愛してる。」
言ってしまったァァーーーーッ!意外とあっさりだけど、緊張のあまり「好き」の最上級の「愛してる」を言ってしまったぁー!何コレー、恥ずかしい。台本でもあったみたいじゃんーッ
「それなんてマンガ?どのシーン?」
・・・・・・え?アレ?おかしいなぁー、何かおかしいなぁー。いやすべてがおかしいなぁー。「YES」とか「NO」じゃなくて、なんのマンガって何?シーンって何?・・・・・・確かに相川君は天然の入っている部分があった。それゆえ女の子の中で相川君のファンは少なくなかったみたいだけど・・・こんな時に天然を炸裂するなんて・・・信じられない。やっぱり現実の男なんてみんな信じられない。もう恥ずかしくて明日から学校にも来れない。私は何も言わずにその場を去ろうとした。
その瞬間、相川君は私の腕をつかんだ。
「なぁーんてね。オレもお前のこと好きなんだ。」
目の前がまたぼんやりしてきた。
「またこのメガネ・・・・・・新しいのに・・・変えなくちゃ・・・」
手をつないで帰り道を歩いたその日、私は絵の描き方を忘れた。