(この物語は一人称をオレに変えてお送りいたします。)

「オレ、将来AV男優みたいな腰になりたいんだ。」

中学を卒業を目前としたある日、オレと友達のY君は近くの河川敷のチクチクとした芝生の上に座りながら不安な将来について話していた。水面に映る夕日、信じられないほどの明るさにオレは目がチカチカと点滅をしていたが、Y君のオレを見つめる信じられないほどの冷たい目をオレははっきりととらえていた。あの夕日とあの瞳をオレは一生忘れないだろう。


高校に入り、ハードゲイだかサードゲイだかわからないお下劣なキャラクターが大流行になった。オレはあの腰をカクカクしながらゴールデン帯のバラエティ番組に出ていることが信じられなかったが、いつしかその強烈なキャラクターのトリコになっていた。

オレもあんな腰つきになりたい・・・日頃エロ動画を見ていて思っていて、さらにハードゲイのような腰をカクカクさせる芸人まで現われて、やったことないだけでもしかしたら自分でもあんな腰つきできるのかもしれない・・・と思い、カプセルホテル並みにせまい自分の部屋の真ん中でハードゲイのモノマネをしながら腰を振ってみた。

「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!?」

やはりできないッ!こんなことじゃあいつかセックスやったときにピストンが弱すぎて、「信じられないほど腰が弱いわね。パワプロでの巨人の清水の肩くらい。腰力G。もう私たちも終わりね。このG男!」とか言われるかもしれないッ!そんなのいやじゃ!腰が弱いだけで別れるなんて、オレ納得いかないよ!自慰男ではあるけどな!と、誰とも付き合ったことないのにそんなことをオレがオレの、世界の中心の、マイルームで叫んでいました。

そこからは毎日毎日練習です・・・毎日毎日エロ動画を見てパコパコパコパコやってる男優に憧れ、そしてそれを参考にしながら動きを真似ていく・・・自分でもこんなことに信じられないほど練習した。多分野球部の時のバッティングよりも練習した。そしてオレは柱を使って、手で押さえながら腰をパコパコできるほどに!まだ未熟だけど・・・コレからも一生懸命練習していくぞ!


そうして時は過ぎ、今年5月。オレは腰に違和感を感じいた。