姉弟は"猿飛"さんを探していた。

そして3日後・・・芦ノ湖から見える山という山を探し回り、小屋のような、否小屋とも呼べないようなひどいものがあった。
そしてその中には人が!

「えと・・・、アナタが猿飛さん?」
「いかにも」

猿飛さんであった!
姉弟は最初の修行をクリアしたのである!

「と、言いたいところだが。」
「?」

猿飛は人の心を読む能力がある。

「3日で見つかったのはなかなかの速さだな。そうかお前の能力だな。人の気を察知できる能力があるんだな。」
ポンとトシの頭のなでた。


「じゃ、さっそく修行に入ろうよ!」
「いやそういうわけにはいかん。お前ら芦ノ湖までどうやってきた?」
「え・・・電車だけど・・・」
「ハァー・・・お前らそれで"王"に勝とうとしてるの?」
「え?」
「だってあれだろ?そのアスタリスクなんとかとかいうやつを使ってで電車乗り回してたんだろ?そんな怠けた態度でアイツが倒せるとでも?」
「いや、たしかに電車は乗っていたけど。このアスタリスクウォッチは絶対に使わない!電車賃は園長先生から貰ったんだ!」

トシは思わず発狂した。

「なぜだ?それを使えばなんでも・・・」
「違う!そりゃなんでも手に入るかもしれない!でも!あいつらの言いなりになるなんて絶対に!いやなんだ!」

猿飛はこの齢10の男の子の言葉に心を打たれた。


「なるほど・・・それほどの強い心の持ち主ならもしかしたら王を倒せるかも知れんな。」
「・・・、じゃあ修行してよ」
「うーん、そうだなぁ・・・じゃあ走って東京のひまわり園を往復して戻って来い!」
「えぇええええええ!?」
「そんな驚くこともないじゃないか。箱根駅伝と大体同じ距離だって。まぁ今回は大甘でどちらか一人でも3日以内に帰ってこれたら修行をつけてやるよ。」
「えぇええええええ!?」
「まぁお前らのことだ、途中で帰ってきたりするかもしれん。だから服部・・・お前らの園長に渡してある俺のクナイを持ってきてくれ。」
「・・・やらなきゃだめ?」
「まぁやらなかったら王を倒すどころか触れること、いや近づくことも出来ないだろうな」
「・・・わかった」


姉弟は今、スタートラインに立った。