日ごろからテンション低くて冷静だと何かと役に立つのです。


ジャイアンが劇場版だといいやつになるのでそのジャイアンは「とてもいい人」と認識し、逆にしずかちゃんがジャイアン程度の悪さをすると「とても悪い人」に見えるのと同じ原理なのです。いつもは冷静で落ち着いている人が怒ると怖い、またはちょっと強く言っただけでその意見が通る可能性が高まるのです。


小学4年生のとき。僕は小学3年生まで調子に乗っていて、のちのちまで語られることになった一組と二組の大戦争にまで参加して、割と活発でやんちゃな子でした。しかし、その大ゲンカでボロボロにされて、さらには号泣し保健室の先生のところまで逃げるような、男としてやってはいけないことをしてしまった時からでした。もう調子に乗ってクラスの中で権力を握ることはやめよう、と思ったのは。

そこから急におとなしくなった僕は先生らから心配されるほどにもなりました。家庭で何かあったのかとか、いじめにあってるんじゃないかとか。そんな余計な心配をさせるほど。でも、そんなんじゃなかった。小3にして悟ったのです。自分の人生はこうやって静かに平穏を願いながら生きていくのが一番だということを。そこから僕は、「大人っぽいキャラクター」として生きていくことになるのです。(クラス文集で「大人っぽい人」ランキングナンバーワンを手に入れるほど)

まぁそれなりに権力の強い人に利用されたと思う。給食の牛乳をあげたり、パン半分あげたり、別に僕はかまわなかった。いままでのような暴力がどこかに見え隠れする生活ではなく、平穏な生活に徐々に変わっていった。そして冷静なキャラとしても定着することになっていたと思う。

ある日の帰りの会。日直は帰りの会を仕切る仕事があるのですが、みなさん小学校のころを思い出していただくとわかると思われますが、もう授業終わりでこれから遊ぼうぜェェェェェ!!とみんな思い始めてテンションあがりまくりでうるさいったらありゃしない。日直以外は別にうるさくしているつもりはないんだけど、日直からしてみればいい迷惑。いつまでも帰りの会が始められなくて帰れない。いい加減うるさいのを注意するのもダルくなってくる。

「しずかにしてくださーい。」

もう一人の日直が僕の文まで頑張ってみんなに呼びかける。僕は疲れたのでその場に座って静かになるのを待ちました。静かになりませんでした。

仕方ないのでもう一回二人でみんなで呼びかけることに。

「しずかにしてくださーい。」

時計は3時を指していた。周りのクラスはみんなまだまだ静かにする様子はない・・・僕は一目散に校庭で待っている友達のもとへ行きたい・・・そんな煮えぎる魂の気持ちが!とんでもない声量を生み出したのかもしれない・・・


しずかにしろ!!!!!


一瞬にして教室は静かになり、帰りの会はそれから一分で終わった。僕はのどの痛みを抱えながら校庭へ駆け出した。