坂道の話。


僕は毎日自転車に乗って学校へ行っています。自転車とはあの足を使ってこぐ例のアレです。とはいっても別に特別な特典があるわけでも、マウンテンバイクでもない、普通の自転車です。ママチャリでもなければ、最近流行りの(?)車輪とペダルのバランスがとれてんのかと思うほど車輪が小さいおしゃれチャリでもありません。ジャンルでいうと「ノージャンル」。

というか、出かけるときはだいたいこの自転車に身を任せます。隣の県に行くためにもこの自転車、歩いて5分のところにあるコンビニに行くにもこの自転車。自転車がない生活なんてありえないのです。


どんなときでも自転車です。嵐が吹こうと大雪降ろうと学校へ行くのは自転車しか考えられません。歩くのは面倒くさいし、電車やバスを使えば歩くより時間がかかってしまう・・・じゃあ少しの危険を冒してでも自転車で行ったほうがいいんじゃないかと思いまして、いつでも自転車なのです。

まぁ東京でなかなか大雪なんて降ることなんてないので、何の心配もいらないんですけど登校の話。僕が通っている通学路は、自転車通学の人の半分以上は通っていると思われる大通りを通っているので、毎朝誰かしら同じ学校の人と遭遇するんです。それで信号待ちとかで同じ信号を待っていることとかあるんですがなんとなくそれは気まずい感じがするんですよね。別に一緒に学校行ってるわけじゃないけどすぐ隣に同じ制服着てる人とかいるとね、なんとなくね。

その通学路の途中で必ずといっていいほど待たされる信号があるんですよ。信号待ちが長くて長くてとっても気まずいなとか思っていつも通っているわけですけど。まぁ信号待ちの時間が長いほど、その信号を待っている人が増えていくわけじゃないですか。その中にもまぁ女子もいるわけじゃないですか。まぁ顔見知りじゃない人がほとんどなのでどうしよもないのですが。

そこの信号をわたるとすぐ坂道になっているんですけど、この坂はけっこう厳しいものがあって、いくらか助走をつけてから上らないとテッペンまで一気に上りきることが難しいんですよ。陸上部所属の僕でも立ちこぎでハァハァ言ってしまうほど。情けない。

しかし、信号待ちをしていてその信号を待っているときにたくさんの女子が後ろから来ているときだけは決して立ちこぎはしません。余裕をかましつつ、座りながら全力を尽くします。自転車を乗ったことがある人はおわかりでしょうが、坂道を座ったまま登っていくときのあの足に蓄積される乳酸の感じ。ハンパじゃないですよね。朝から足に負担をかけるのはいかん・・・と思いつつも決して立ちこぎはしない。それはなぜか。

後ろから来ている女子に、こんな坂でも余裕なんだみたいなアピールをしているため。

「えー!?この坂を上っているのに座ったまま?なんて脚力の人なの?」と思われて後日学校内でその女子に「この間の座ったままの人だ!」と思われるのを期待しているからなのです。

思われるだけなのになぜそんなに必死になるのかは自分でもわかりません。おしゃれとか知らない僕の唯一できるカッコつけなんだと心のどこかで思っているのでしょう。遺伝子レベルで。

しかしよく考えてみると、みんな坂を上ることで必死なのではないか?という疑問。先に走っている人のことなんかを気にしている余裕なんてなく、どれほど体力を残したまま上りきるかを考え、そして行動することで頭の中がいっぱいいっぱいになっていると考えられるので僕のやっていることはまるで無意味。というか、僕のことを仮に覚えてもらっていても、僕には何の得にもならないんじゃないのかなとか思っているけど、遺伝子レベルで考えてることなのでこれからも後ろの女子の存在を発見したら立ちこぎしないんだろうなっていうね、何が書きたかったのか自分でも意味不明。