以前バイトしていたスーパーの前を通ったんです・・・


まぁ僕はおととしの夏にせっせとバイトをはじめたんですけど、低賃金の割に合わない重労働に、はじめて女の子に「死ね!」と言ってしまった子が働くようになったり、また昔席が隣だけど一度も話さなかった子もやってきてなんだか気まずいなぁ~、それにバイトと部活の両立ってなかなか厳しいものがあるよな~と思ってやめてしまったわけなんですよ。正直あのころは死にそうだった。部活が休みの日は全部バイトをいれ、また週に一日だけだったんですけどバイトと部活がかぶる日とかありましてね、もうその頃は人生で一番つらかったと言っても過言ではありませんでしたよ。

そういったもろもろの事情があったなか、一番のやめる原因となったのが本当に気持ち悪い上司Kさんがいたことでした。まぁそんなんどこでもいるでしょ、と思われるかもしれませんが僕は耐えられませんでした。腐りかけたミカンをもったいないからと言ってブジュルブジュル言わせて食べている現場に立ち会ったり、女性社員の人に軽くかっこつけて見せたり色目使って見せたり、さらにはそのような行動が裏目に出て同僚の人たちからはなんだか嫌われているみたいだったし、店長からは使えない人だと言われてもなお毎日朝早くから夜遅くまで仕事をしている姿を見て、なんだかかわいそうに思えてきたのです。気持ち悪いけど、同情しちゃったのです。そんな上司の下で働けますか?僕には無理だった・・・


それで店長に、あまりの使える人材じゃないので
「バイトのnebeの方が使えるじゃんか~Kさんよ~。」

それはさすがにないなと思いましたが、店長は冗談で言ったにせよKさんのプライドはズッタズタに傷つけられたんだろうなと思った瞬間でした。


そしてつい先週のこと。学校帰りに友達の家のほうにあったブックオフへ行って帰ろうと思ったら、見覚えのある大通りに出たのです。バイトをしていた近くの大通りでした。僕はなんだか懐かしいなと思って、そのスーパーの前を通ってみることに。中に入るのはなんだか気まずいからやめたけど、外から中の様子を伺っていたのです。

さすがにKさんはいないだろうな~、使えない人だったみたいだし左遷されてるんだろうなと思って見てみると、ぼさぼさの白髪頭にちょこんとかぶった衛生の帽子、丸まった背中にしわだらけの手・・・間違いない!Kさんだ!まだ働いていたんだーすげー、と思っていると僕がやめたあと変わった新しい店長と思われる人と話してる・・・あ、なんだか怒られてるみたい・・・。・・・・・・・・・。

なにも変わっていなかった。Kさんは何にも変わっていなかった。きっとこの冬も、腐ったミカンをブジュルブジュルいいながら食べていることなのでしょう。お腹を大事にしてくださいね。と念じて、僕は家路へとついた。