時間は流れるだけで、戻ることはない。
小学5年生ごろのころだったでしょうか。テレビで、お風呂の栓から針のつけた糸をたらすと近くの小川からウナギが登ってきてかかってそれを食べている家族がありました。僕はす、すげぇー、と純粋に思って、そしてあこがれました。さらにこうも思いました。「ウチでも糸たらせば何か釣れるんじゃね?」と。
釣り道具もろくに持っていなかったそのころ、僕はタコ糸にハリガネを針状にしたものをくくりつけたものを仕掛けにしてさっそく釣り開始。・・・・・・つ、釣れるか!釣れるわけがなかろうが!そんなどこにでも魚がいたらわざわざ海とか川に行って釣りなんてしませんよ・・・
僕は悔しかった。どうせここまでしたのならなんでもいい、ごみでもいいから釣り上げたいと思ったのです。しかし下水管は時間と同じ、流れるだけで戻ってくることはない。詰まったりしない限り。
ウチの排水溝にはゴミ詰まりをブロックするツールが仕掛けられていたので髪の毛一本その排水溝に入っていくことを許されず、とれるのはなんだかよくわからないヌメリくらいなもの。においをかいでみよう、ウッ。
悔しいよ!バカみたいだけどやっぱり何か釣っておきたいよ!せっかく子供の力じゃなかなか曲がらないハリガネまで用意して仕掛けを作ったというのに・・・も、もうこれはアレしちゃうもんね~、放流ってやつ?
そのころ僕の家では金魚を飼っていた。祭りとかですくった金魚。そのなかでも元気なのが2匹と弱弱しいの1匹。元気なのを放流するとなんだかもったいない気がしたのでもう1匹の方を選んだ。僕は簡単につかめるその金魚を手にとって死なないうちに風呂場に持っていってとりあえず桶に水をはって元気を取り戻させる。そしてある程度ピョコピョコと泳ぐようになってもう一度手にとり、そして風呂釜の排水溝へIN。ポチャンという着水の音が風呂場に響き渡った。
そして自作釣り糸を排水溝めがけてたらす。・・・・・・つ、釣れない・・・!30分たっても!僕の全身の毛穴が開いた瞬間だった。そして数秒後には額から鼻から脇から吹き出る汗。そして襲われる罪悪感。も・・・問題は・・・精神力・・・たった1匹だけでこれだ・・・当たり前だ命だ・・・軽いはずがない。耐えられるか?やめる・・・・・・・・・やめる!
残りの金魚は1匹は2年前に、もう1匹は1年ほど前に大きくなりすぎて管理不可能になって川に流してあげた。あの時に流してしまった金魚、まだあの排水溝の中でピョコピョコ泳いでいるかもしれない。ある日突然風呂釜の中に戻ってくるかもしれない、そんなことを考えていたのです。夕飯で焼きサケが出たから。
小学5年生ごろのころだったでしょうか。テレビで、お風呂の栓から針のつけた糸をたらすと近くの小川からウナギが登ってきてかかってそれを食べている家族がありました。僕はす、すげぇー、と純粋に思って、そしてあこがれました。さらにこうも思いました。「ウチでも糸たらせば何か釣れるんじゃね?」と。
釣り道具もろくに持っていなかったそのころ、僕はタコ糸にハリガネを針状にしたものをくくりつけたものを仕掛けにしてさっそく釣り開始。・・・・・・つ、釣れるか!釣れるわけがなかろうが!そんなどこにでも魚がいたらわざわざ海とか川に行って釣りなんてしませんよ・・・
僕は悔しかった。どうせここまでしたのならなんでもいい、ごみでもいいから釣り上げたいと思ったのです。しかし下水管は時間と同じ、流れるだけで戻ってくることはない。詰まったりしない限り。
ウチの排水溝にはゴミ詰まりをブロックするツールが仕掛けられていたので髪の毛一本その排水溝に入っていくことを許されず、とれるのはなんだかよくわからないヌメリくらいなもの。においをかいでみよう、ウッ。
悔しいよ!バカみたいだけどやっぱり何か釣っておきたいよ!せっかく子供の力じゃなかなか曲がらないハリガネまで用意して仕掛けを作ったというのに・・・も、もうこれはアレしちゃうもんね~、放流ってやつ?
そのころ僕の家では金魚を飼っていた。祭りとかですくった金魚。そのなかでも元気なのが2匹と弱弱しいの1匹。元気なのを放流するとなんだかもったいない気がしたのでもう1匹の方を選んだ。僕は簡単につかめるその金魚を手にとって死なないうちに風呂場に持っていってとりあえず桶に水をはって元気を取り戻させる。そしてある程度ピョコピョコと泳ぐようになってもう一度手にとり、そして風呂釜の排水溝へIN。ポチャンという着水の音が風呂場に響き渡った。
そして自作釣り糸を排水溝めがけてたらす。・・・・・・つ、釣れない・・・!30分たっても!僕の全身の毛穴が開いた瞬間だった。そして数秒後には額から鼻から脇から吹き出る汗。そして襲われる罪悪感。も・・・問題は・・・精神力・・・たった1匹だけでこれだ・・・当たり前だ命だ・・・軽いはずがない。耐えられるか?やめる・・・・・・・・・やめる!
残りの金魚は1匹は2年前に、もう1匹は1年ほど前に大きくなりすぎて管理不可能になって川に流してあげた。あの時に流してしまった金魚、まだあの排水溝の中でピョコピョコ泳いでいるかもしれない。ある日突然風呂釜の中に戻ってくるかもしれない、そんなことを考えていたのです。夕飯で焼きサケが出たから。