東京で大停電があった日、僕はいつもどおり部活に行ったんですよ。エレベーターに閉じ込められている人がいるというのに僕は仕方なく部活に行くしかない。そんな非力な自分にいらだちながらも。

大停電が現実っぽく思えないのと同時に、その日は非現実的なほどの真っ青な大空。入道雲がいくつか浮かぶ、いわゆる夏の大空ってヤツ。そんな炎天下の中校庭に向かうと、ちょっと絡みずらい後輩の男子が一人いたのです。僕は集合時間ギリギリに滑り込んだのでコイツと二人で部活もなんだかやる気がしなかったのですが、仕方がない仕方がない、今日今ココで部活をしなければ僕は死ぬという暗示をかけながらイヤイヤアップとかしてたんです。

後輩「停電の原因ってなんですかね?まぁウチは停電しなかったんですけどw」

何ィィィィィッ!?お前、僕んちは停電しているのに家を空けてきたというのに何それ。お前停電の怖さ知らないな!何ちょっと半笑いで停電語ってるんだよ!お前なァ、世の中にはエレベーターにのったまま停電してしまってエレベーターの中に閉じ込められたっていう人が何人もいるんだぞ!それなのにお前ってヤツは・・・そんな軽々しく!

僕「わかんないけど、まぁこの停電でパニックになった空気ってなんだか楽しいよね。」

僕ゥゥゥゥゥッ!?何言ってんの?上記の後輩への怒りはどこへ!?まぁね、なんかちょっと気まずい相手だと逆に気を使って相手に合わせちゃうってことあるからね!まぁこの返答はベスト!これ以上のコメントはないッ!ありえないッ!

まぁそんなこんなで部活をすすめていくと、後輩の女子もチラホラ来始めたのです。電車が止まってたから遅刻したんだとか。ホラ!こうやってエレベーターだけではなく、電車が遅れてしまったりしてるんだ!それなのに・・・それなのにお前ってヤツはァァーーッ!!でも後輩の中に先輩である自分が一人・・・なんだかめちゃくちゃ気まずい・・・僕さっきから黙ったままじゃないか!話したいよー誰か話しかけてー。

と思っていると、雨がポツポツ・・・だんだんとザァーッ!とスコールのように降ってきました。あーあ、傘持ってきてないしコレじゃあ帰れないよ・・・と思ったのですが、僕の天才的な頭脳が働いて、この状況から早退することを考え付いたッ!

「あー、コレやばいわ。洗濯物ッ洗濯物がッ!取り込まなければ!っていうことで僕はこの辺でドロンさせていただきやすぜ。」

カンペキッ!カンペキだッ!コレで誰にも怪しまれずに早退ということで早く帰ることが出来るぞ!傘はロッカーのどっかに一本くらいあるだろうから、不本意だけどそれを借りて今日は帰ろう、そう思って足を着替えがあるところへ向けた瞬間でした。

後輩女子「先輩嘘ついて帰ろうとしてますね?」

僕「!?いやいやいや、嘘じゃないから。じゃあね。」

後輩女子「いや、嘘ですね。先輩の家から学校までの登校時間は、距離からすると10分から15分・・・しかし部活がある日は準備のために最低30分前に家を出なければならない・・・と、いうことは今日の家を出た時間は集合時間である9時の30分前、つまり8時半に家に出なければならない・・・8時半に出るということは、先輩は性格からして出発する30分~40分前に起床するタイプ・・・ということは早くとも7時50分にしか起きていない。でもその時間から出発するまではは、先輩の住んでいる地区は停電をしていて洗濯機が回らないはずだッ!つまりッ!先輩は洗濯をしたというのは嘘ッ!手洗いという方法もあるかもしれないが、手洗いは時間がかかるし先輩の性格からして面倒くさいといって途中で投げ出す・・・まぁ仮にそれでも洗濯をしていたとしても、このスコールのような雨。今取り込んでも、雨がやんでから取り込んでも濡れ具合としては変わりはしない!そうですよね?先輩。」

僕「・・・・・・そう、キミの言うとおりだ。僕はいち早く帰りたかった。普段嘘をつかない僕だけど、嘘をついてまでッ!だって・・・だって僕会話に入れないんだもん!先輩の女子とかもそうでしょ?キミ達の会話に入ってこないでしょ?女子で入って来れないなら僕なんか無理だよ!そんな感じでいずらいなと思ったからこの豪雨の中帰ろうとしたのさ。ダメな先輩だろ?」

後輩女子「・・・・・・先輩メルアド教えてください。寂しいと思ったときいつでもメールしてください。すぐに返事しますから。」

メルアドゲットォォォォォッ!!