社交ダンスの試合は撮影禁止の場合もありますが、有料で撮影が可能の場合もありますし、時には無料で撮影が可能な試合もあります。

 

最近はスマホのカメラが高性能で殆どの場面で事足りてしまいますが、私はたまたま一眼レフを持っていたため、それをダンスの撮影に使ってみたくなりました。そこで、個人レッスンを受けている先生の応援を兼ねて撮影させていただきました。

 

最初はどう撮影していいかわからず、場所を変え、レンズを変え、試行錯誤していましたが、少しずつコツがわかってきました。

 

動きの有るダンスを撮影するには動画が良いのでしょうけれど、一瞬を切り取った静止画にも違った魅力があるように思います。動画が長編小説であるならば、静止画は敢えて短い表現で想像の余韻を残す俳句や短歌といったところでしょうか。

 

最近は画像加工ソフトが秀逸で、AIを使って人物だけ切り抜くとか周囲に移りこんだものを消すなど素人でもかなりのことができてしまいます。もちろん、容姿を「盛る」ことも自由自在。しかし、そこは加工しすぎず、その日、その会場の生の雰囲気を損なわない程度の加工にとどめておくのがいいのかなと思いました。

 

撮影してみると、ダンスは被写体としてかなり面白くてハマりました。ベストショットを選んで画像を加工して「(勝手に選んだ)ボールルーム・クィーン!」という文字を加えて記念写真風パネルにして先生にプレゼントさせていただきました。

 

やってみると撮影も画像加工も結構楽しいです。

 

撮影するうちに、よく見る「社交ダンスお決まりのポーズ」以外にもさまざまな面白い写真が撮れることも分かってきました。

 

敢えて全体のポーズや体のラインではなくて、バストショットにするか、さらには表情のアップを撮影してみると、踊っている時はこんな表情をしているだ~、こんなふうに見つめあっているんだ…なんて新しい発見もありました。

 

もちろんライブで観戦してダンスは見ていたとしても、その瞬間を切り取った表情をあらためて見てみるとまた別物です。こうしてみると、表情も大切な表現の要素であるし、特に近くで見ているジャッジには影響するんだろうな…ということが想像できます。

 

表情もダンスの一部だから大切だとはよく言われますが、アップの写真にしてみるとそれがよくわかります。

 

表情のアップの写真をみているうちに、表現としてそういう表情をされているのか、踊っているうちに気持ちが高まって思わずそんな表情になっているのか、想像をめぐらせてしまいます。その前後の流れや振付、種目さえもいろいろ想像の余地があって、表情のアップは面白い写真になるような気がします。パートナー先生の表情のアップの場合、リーダー先生の側の表情も想像してしまいます。

 

試合では、日頃のレッスンでは見られない先生の表情がありますね。

 

踊っている時の選手の表情も大切な表現の一部であり、観戦の要素だと思いました。

 

皆さんは、どんな表情をして踊っていますか?