簡単で楽しく踊れるはずの「ジルバ」に悪戦苦闘しながら始まった私の社交ダンスのレッスンでしたが、回数を重ねるうちにそれなりにジルバを踊れるようになってきました。なんとなくダンスらしくなってきたかと思われたころ、先生から待望の言葉が!
「いいですね。では、次に行きましょう」
いちおう一通り社交ダンスの予習はしていたので、競技ダンスと言われるものは10種類あること、そのうちスタンダードと呼ばれるものが5種類、ラテンアメリカンと呼ばれるものが5種類あることは知っていました。「最初にやるなら、スタンダードかなぁ、ラテンかなぁ…」と考えていて、「先生、私はやっぱり、どちらかと言えば…」と言おうとしたときに先生から出た言葉は、どちらでもありませんでした。
「次はマンボ(Mambo)やりましょう。」
「まんぼう(🐟)?」
マンボと言えば、バラエティ番組でよく使われていた「マンボNo.5」という曲が有名ですね。「うぅーはぁぁっ!チャッ・チャチャラッチャ♬ チャッ・チャチャラッチャ♬~」と、いうアレです。私たちの両親の青春時代くらいに流行った、ぐりぐりステップ踏む感じのあのダンスですね。
正直、なんだか拍子抜けでしたが…。ジルバ→マンボとパーティーダンス2連発、しかもそれにかなりの時間をかけていただいたと思います。なかなか本格?社交ダンスにたどり着かないことに多少のあせり?と疑問?を感じていましたが、私の当時の踊りっぷり?からしたら?、まぁ、そんなとこかと妙に納得したり。
今にして思えば、それはそれで楽しめば良かったのかな…と思います。これまた、今にして思えば、なんですが、「音楽に合わせて身体を動かす」ということに関しては、全くやってこなかった中高年は「脳の回路」ができていないため、最初はハードルが高いのかな、と思います(もちろん個人差大きいです)。その「慣れる」段階でダンスが嫌になったり諦めたりしないように、できるだけ簡単で楽しく踊れるパーティーダンスで、「音」に合わせて楽しく身体を動かす、という段階を踏んでいただいたのかな、と思います。まぁ、ジルバに悪戦苦闘していた身分では文句言えませんねぇ、これも今にして思えば!
こうして、小学校の運動会以来の長~い「ダンスレス生活」でガチガチになっていた中高年の頭と体がマンボで更にほぐれ始め(たぶん)、ようやく本格?社交ダンスのレッスンのスタートラインにたどりついたのでした。
私が、スタートに選んだのは「ラテン」でした。ここで、役所広司ではなくて竹中直人を目指すことになったわけです(映画「Shall We dance ?」中のキャラ設定です!見てない方のため)。