ブレずに続けること | 土磨の輪

ブレずに続けること

今日は風がかなり強くて、寒いったらありゃしない (> <)

この寒さの中でも冬越しした大根やカブはトウ立ちの準備をしています。
おかげで出荷できる野菜が限られてきて、かなり厳しくなってきました。。。

代わりに早出しのレタスがそろそろかなって感じですが、本格的な端境期に突入しました
冬から春の端境期は収穫出来るものも限られるため、種類が揃わずご迷惑をおかけしています
もう少ししたら春の葉野菜の収穫が始まるので、今しばらくお待ち下さい。



今日はちょっと気になる記事を見かけたんで、自分なりの考えを。
その記事の内容をざっくり言うと

「野菜が売れなくて困ってます」
「春作の種芋を買うお金も無いんで野菜を買って下さい」
「出来るだけ沢山買って下さい」

って感じでした。


最近は農業を始める若い子達が増えていますよね(若い子と言ってる時点でおっさん丸出し 笑)。
自分の所にも今まで何人も研修の問合せや見学に来ています。

自分に言わせると、こんなこと言ってる時点で就農したらダメ。
そんなゆる~い気持ちでやってどうすんのって。
「就農」=「独立・起業」だよ。
起業に至までの準備、見通しが出来ていないからこんなことを言ってるとしか思えない。
作ったはいいが売り先が無くて困ってますなんて、会社に置き換えたらありえないこと。
売り先が無いから余ってますなんて、経営者なら失格やないですか?
厳しいかもしれんけど、いくら野菜を栽培出来ても、経営にならなきゃやる意味が無い。

これは持論だけど、研修を受入れる側にも問題があると思ってて。
研修生を単なる労働力としか考えていない受入先が多いみたいで。

研修生は就農を夢見て受入先を探してそこに来てる。
ということは、受入先は彼らが成功するように育てていかなきゃいけない。
それは栽培技術然り、販売方法然り、ありとあらゆることを一緒になって考えていかなきゃいけない。
彼らが失敗したら、たしかに本人達のやり方が悪かったかもしれないけど、どこまでサポートしてあげたのかってこと。

逆に言えば、これから就農しようとするなら、販路、栽培方法、品目、ターゲット、必要農機具、資材、規模拡大・・・
考えることが山ほどあります。
ここをモヤッとしたまんま飛び込んで来る人が多過ぎるから、就農したはいいけど数年で離農してしまう。

これじゃ農業の世界で抱える問題は何も変わらない。

うちの農園では、ここを徹底的に話して方向を決めて、栽培技術や知識だけではなく、独立後の販路まで取り組んでいます。
一緒に作業をしてポイントや考え方を話すだけでなく、教わったことを実践するための圃場を用意して、現在研修生は一生懸命に取り組んでいます。
たまに理解出来なくて、頭の上に???が並んでいますが(笑)


今までも今後も、当園から独立した研修生とは連携して自然栽培に取り組んでいきます。
自然栽培に取り組む生産者が点々と存在するのではなく、点を繋いで面にして、連携してあらゆる野菜を栽培し、シェフの皆さんにいつでも供給出来る体制を作ろうと日々取り組んでいます。

お客様のテーブルに料理が運ばれるまでが自分の仕事。
シェフの力でさらに美味しく仕上げて頂き、自分が育てた野菜でお客様に感動してもらい、お店が繁栄する。
生意気かもしれませんが、お店が繁栄するための責任が自分にはあると思っています。


就農を考えている方、迷っている方、モヤッとしている方。
一度畑に来て話してみませんか?
当園はいつも扉は開いています