ぶたT🐽だからこその、物語と涙があった。

 


  
 
今回のフルは3キロごとに競技場に戻ってくる14周コースだったけど、
  
あれは3周を終えて戻ってきた競技場(約9キロ地点)。
 
これから別レースに出る人とかでそれなりに人がいる中、手を振ってる3人組がいた。
 
小学高学年&中学年くらいの姉妹とそのママ👧👧👩
 
最初は友達にでも手を振ってるのかと思ったけど、ぼくが進むと視線もこちらに変わる。そうか、ぶたT🐽に反応してくれたんだな。
  
手を挙げて振りかえしたら喜んでくれた。

「トントン行ってきますー」 
 
と言ったら笑ってくれた。
また次の周へ。あぁ嬉しいもんだな。
   
  
🏃‍♂️次の4周終了時(12キロ地点)、また戻ってくると、
あれ!また同じところに3人が!
 
さっきより大きく手を振ってくれてる。
いやぁ嬉しいなぁ。ぼくもさっきより大きな声で
 
「ありがとん〜!」
 
あぁこれだけでパワー出るもんだ。 
  
  
🏃‍♂️次の5周終了時(15キロ地点)、、また3人が手を振ってる!
  
「ありがとんーまた行ってくるね〜!!」 
  
そういえばゼッケンしてたな、この子たちもレースに出るのかな?
 
 
🏃‍♂️次の6周終了時(18キロ)、またいる!!走りながら聞いてみた。
 
「ありがとんー! 
 みんなもレース出るの?」 
 
「はいっ、これからです!」
  
「おー、がんばってね〜!」
 
 
🏃‍♂️次の7周目終了時(21キロ)、ちょっと脚がキツくなってきた頃。
 
彼女達はそろそろレースしてるかな、と思ったけど、まだいた!!
  
「これからー?」

「はい!これからです!」 
 
「何キロ走るのー?」
 
「3キロです!」
 
「すごい!がんばー!」
 
「はいっ!」
 

🏃‍♂️その次の8周終了時(24キロ)、
 
彼女たちはいなかった。
 
あぁ今頃3キロ走ってるんだなぁ。
 
おしゃー、俺もがんばるぞ。

とは思ったのだけど、、もう脚が上がらなくて、、その後すぐ歩き始めてしまった。
 
決して応援どうこうがメインじゃなく自分の脚力の問題だけど、彼女達がいなくなるのと同じくして脚もバッタリ止まった。

 


  
  
🏃‍♂️次の9周終了時(27キロ)も、彼女達はいなかった。 
 
  
🏃‍♂️そして10周終了時(30キロ)、
暑さも出て一番しんどかった頃。
 
競技場の本部付近を通った時、
 
あっ、手を振ってる!
  
あの子達だ!!
 
「おー!走ったの?」
 
「はい!3キロ走りました!」
 
「すごいねーおめでとうー!!!」
 
「はい、がんばってください!」
   
「ありがとう!! 
 きついけどぼくもがんばるねー!」
 
自分のレースが終わりもっと早く帰れただろうけど、ぼくに声をかけるために待っててくれたんだ!
 
あぁ、ジーン。
ちょっとだけ走り始められた。
 
後ろを振り返りながら大きな声で伝えた。
 
「ほんとたくさんパワーもらったよ!
 ありがとんー!!!」 
 
お互い名前も何も知らない3人が応援してくれた。

何度も何度も手を振ってくれた。 

最後待っててくれた。
 
心は、通いあってたと思う。
 
そこから1キロくらい、3人への有り難さと、そしてこのレースがあることにウルウルしながら歩いてた。
  

🏃‍♂️次の11周終了時(33キロ)、彼女達はいなかった。
 
ホント、ありがとう。 
 
ちょっと寂しかったけど、ホント、ありがとう。
 
 
🏃‍♂️そして12周終了時(36キロ)、
 
今度は二人の女神がいた!
 
りかさんと娘さんミッキ〜👧👧

 


  
のんちゃんつながりで冬に出会った彼女達が黄色いスマイルちゃんを振って
 
 「さわとんさんー、
 がんばれー😍😍」 
  
あぁ来てくれたんだぁ。 
黄色い声援嬉しいよー😍
 
トボトボ歩いてて申し訳ないくらいの気持ちもあったけど、嬉しかったなぁ。
 
またちょこっとパワー復活。
  
 
🏃‍♂️そして13周終了(39キロ)、あと1周だぁ。
 
りかちゃんミッキー親子はまたスマイルちゃんを振って笑顔で待っててくれた。
遠くから、ぴょんぴょん跳ねてるのも見えたぞー。
 
競技場だけは上がらない足が上がった。 
あぁ応援の力ってすごい。
なるべくかっこいい自分を見せたい自分も出た^^

「おしゃー、最後行ってくるね!!」
   
  
🏃‍♂️そしてそして42キロもうすぐゴール、最後の競技場、
あぁ前も後ろも誰もいない。
 
広々競技場での一人旅。ある意味貴重だー。
 
りかさんミッキー、そして旦那さんの応援にも来ててたくさん写真撮ってくれてたのりさんが笑顔で出迎えてくれた。
  
 
ゴール✨

 


  
 
ホント苦しい悔しいレースでもあったけどゴールした時はほんと嬉しかった。
 
3人が一緒に喜んでくれたから。悔しさとかしばし忘れてた。たくさん記念写真も撮った。
   
あぁ3人がいなかったら全然違うゴールだったな。 
  
 
そして5分後くらい、
ぼくの後にいたただ一人最後のランナーをみんなで拍手で出迎えた。
 
すぐに、ゴール枠など色々が撤去された(早っ)
  
 
応援の力、
マラソンの力、
まざまざと感じた1日だった。
 

あの姉妹とママに伝えたいな。 

「おかげでゴールできたよー!!!
 
ホント力になったよ!
 
ありがとんねー!!!」

 
マラソン。
記録だけじゃない。
自分だけど、自分だけじゃない。
そこに、見えないつながりがある。
そこに、生きる力が、ある。