
北海道、旭川時代、エゴラッピンの「色彩のブルース」がリリースされた頃、わたしは音楽に興味がなくエゴラッピンの存在も当然知らなかった。ある日、後の師匠になるカクテールサロン光亭の高貝マスターに呼ばれ店に向かい扉を開けるとマスターは「色彩のブルース」を聞きながら氷を入れたバカラのグラスにマティーニを注ぎ、レモンの皮にある香りのオイルをスポットライトにうつしお客様にオイルが液体の上にのる瞬間をみせる演出をしていた。ビックリするほどかっこよく次の日から店でマネをするようになっていた。帯広にいた頃は飲みに行った店で「色彩のブルース」がかかっているとマティーニを作ってもらい他のお客様もいるのに曲をリピートさせていた。もう自分の中ではマティーニに「色彩のブルース」はなくてはならないものになっていた。Bar 風間、マティーニの材料はドライジン、ドライベルモット、オリーブ、レモンピール、色彩のブルース、愛情、なのである。
