ウルキオラ 勝手に前世ストーリー⑤ | デビルメイクライMAD STYLE ダンちゃん&バーちゃん4コマ劇場

ウルキオラ 勝手に前世ストーリー⑤

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夜明け前

小屋に集まっていたレジスタンスのメンバーは一様に口を閉ざし、重い空気の中にいた。ウルは顔をあげられない。背中からカタリナがそっと腕をまわした。「わたしがアレを運ぶ役になっても、そんなに泣いてくれる?」

別の小部屋ではアサーニヤがオリーヴィアの裸の腰に爆弾を巻いていた。

彼女は静かに目を閉じていたが、彼がつと手をとめ、肌にキスをしたとき、一筋涙を流した。彼女の涙は、それ、だけだった。

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-大儀を貫こうとすれば、そこに尊い犠牲はつきものだ!
-では俺が行く、俺がその役を果たしてやる!
-だめだ、ウル。お前も俺も、次のリーダーになっていくべき人間だ。みなに必要なのだ。わかっているはずだ
-必要のない人間がいると?そもそも大儀ってなんだ
-なにをいまさら。我ら民族の自治、独立。抑圧からの解放。魂の誇りにかけた戦いじゃないか。みんなひとりやふたり、身内に犠牲を払ったものがいるさ。名も残さず、道端にボロ布のようになって死んでいったやつがどれほどいるか・・・オリーヴィアは、そうだな、移民でありながら、我ら同胞のために尊い血を流した、と、歴史に刻んでやるさ
-!
ウルの言葉をさえぎったのはオリーヴィアだった
-そうね、アサーニヤ、ぜひやらせていただくわ。明日の調印を止めなければ、この村がふんばらなければ、次々と彼らの手に落ちていくのは目に見えてる。わたしにそれを止める名誉をいただけるなんて、とてもうれしいわ、ありがとう、アサーニヤ!

そして視線をウルに返すと、その唇だけで「ありがとう」と、おくってきたのだった

オリーヴィアが死ぬ。天使が消える

ウルはオリーヴィアがうちに来た日を忘れていない。

幼いころウルは街の大聖堂の天井画にあった天使に心を奪われた。高い高い丸天井に金色に輝く天使がいた。
-いつかあそこにのぼっていけるのかな・・・

父に抱かれていた少女は少年のウルにとって、まさに舞い降りた天使だったのだ。

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朝食の席には将校たちと村の世話役が同席していた。(彼らも「尊い犠牲」になるのだ)
パン籠の底の爆弾はオリーヴィア自らセットした。彼女は微笑みながら幹部の横に立った。

そして、スイッチは押された

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