ウルキオラ 勝手に前世ストーリー④ | デビルメイクライMAD STYLE ダンちゃん&バーちゃん4コマ劇場

ウルキオラ 勝手に前世ストーリー④

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事態は次の朝には動き始めた。

街道沿いの町のカフェにふたりの侵略者の将校が腰をかけていた。話すのは故郷の家族のこと。
冬の備えの干草をつんだトラックは、その前を通り過ぎることなく停止した。そこから現れたマシンガンはふたりを血だまりに沈めた。

トラックに乗っていたグループと奥から出てきたカフェの主人は黙って目線を交わす。主人はいつもの掃除と変わらない風にかたずけをはじめ、トラックは遺体を積んで去った。遺体は町外れの道端に捨てられた。

ウルとアサーニヤのグループは県の中央府の街にいた。ウルは狙撃、アサーニヤは爆破攻撃を担当していた。爆破の標的は侵略者だけでなく、彼らにすり寄る酒場や売春宿にも及んだ。

どこか心の隅にある戸惑いを、ウルは深く、冷たく沈めていこうとしていた。一発、また一発と彼の銃弾は侵略者たちを倒していった。

侵略者たちに対し、彼らの移動中に、あるいは待機中の駐屯地に、細かいが、確実な攻撃が成されていった。どこから受けるか分からない攻撃に侵略者たちは震えた。

5日を待たずにウルたちの村に党の幹部らがやってきた。今回、彼らには、小さな村を潰すには多すぎるほどの攻撃部隊が従っていた。彼らの移動の情報は、当然アサーニヤやウルの耳にも届いており、ふたりも帰りの道を急いでいた

村では、人々が不安げに集まっていた。兵隊が人々の中に働き盛りと見る男を次々と引きずり出していく。
そしてひとかたまりに集められた男たち全員を、ファシストたちは無言で射殺した。

「美しい世界を築かんとするのだが、うるさいネズミがいるようなのでね。駆除させていただいたよ。世話役殿、明日、調印していただく。準備を怠り無いように。我々としても、平和裏にことを運びたい。今宵はこちらで前夜祭でもしますかな」幹部が冷たく笑った

夜も更けたころ、ようやくウルとアサーニヤは村の口まで帰り着いた。そこにはオリーヴィアとカタリナが迎えに立っていた。「にいさんたちは村に入っちゃいけない。山の小屋へ」
道すがら、その日の出来事を、ふたりは凍りつく思いで聞いた

アサーニヤが強い目をしていった。
「調印はどうしても阻止しなければならない。・・・・オリーヴィア、移民のお前が幸せに暮らしてきた、その恩返しを我々の民族のためにしてもらおう。明日、やつらに朝食を運べ」

ウルは全身の血が逆流していくように感じた

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